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広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

当ブログ人気記事・お勧め記事10


 2017年2月4日に投稿した記事「1270 菊地最愛の葛藤 」は多くのかたに見ていただきまして、新たに当ブログの読者になってくれたかたや存在そのものを知っていただいたかたもいるようです。右のブログ説明欄に「よかったら古い記事から遡ってみてください」と書いてますが、さすがにこれだけ記事数が増えてくると遡るのはたいへんだと思いますので、当ブログ内での人気記事やお勧め記事のリンクをここに貼っておきます。よかったらご一読ください。

 

f:id:pierofw:20170206072140j:plain10記事あるん DEATH!!

 


1 1050 中元すず香そのリーダー像に迫る

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 中元すず香中学3年生時のさくら学院生徒会長時代の苦悩と成長を描いた記事です。当ブログで一番人気の記事であるとともに、筆者としても力を入れた投稿ですので評価いただき嬉しく思っています。
 また、この記事は
 ・960 肩書きのない1人ぼっちの最上級生
 ・970 歴史的な転換点となった2012年度転入式
 と合わせて、3部作のようになっていますので、960→970→1050と読み進めると流れが把握しやすいかもしれません。

  

2 810 BABYMETALは本当に海外から火がついたのか? 

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 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のYOUTUBE動画に海外からのアクセスが殺到したということはBABYMETALサイドがよく言っていたことですが、これがほんとなのか、あるいはなぜそうなったのかを検証した記事です。珍しくはてなブックマークを多くいただいたり海外の掲示板にも取り上げられたりしました。

 

3 230 中元すず香 MIKIKO先生に出会う

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 MIKIKO先生の経歴やすぅちゃんとの関係を記した記事で、なぜかgoogleやyahoo検索からコンスタントに訪問がある記事です。MIKIKO先生の詳しい経歴があるからでしょうか。MIKIKO先生とすぅちゃんの出会いがどこだったのかは説が分かれていたので、この記事を書くことによって検証できたことや、個人的にすぅちゃんのダンス能力に惹かれていることもあり、自分自身としてもお気に入りの記事です。

 

4 1270 菊地最愛の葛藤

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 BABYMETAL継続決定時(中元すず香中学3年、菊地最愛中学1年の冬)頃の、もあちゃんの葛藤について記した記事です。たいへん多くアクセスいただきました(当ブログとしてはのレベルですが)。やはりもあちゃんの葛藤については多くのかたが感じている部分なのでしょうか。ただ、かなりの思い込みに基づいて主観的に記した記事のため、様々なご意見をいただいた記事でもあります。

 

5 1130 「I、D、Z 〜LEGEND "I"」前編 紅の騎士 

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 BABYMETAL初ワンマンライブ渋谷O-EASTの「LEGEND"I"」について記した記事です。「紅の騎士」(紅月のこと)が初めて披露されたことに触れた部分に多く反応を頂きました。紅月は1,2を争う人気曲のようですが、歌うのが難しい曲なんですねぇ。「もっとこの曲で感動させてやる」と言うすぅちゃんにロック魂を感じます。

 

6 340 アミューズ食育・農業プロジェクト

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 ロック畑だったKOBAMETALがなぜアイドル(アミューズキッズ)に関わるようになったかをだいぶ遡って描いた記事です。実はこの記事、筆者としては最も力を入れ、これでもかと資料を漁りまくって書いた自信作なのですが、案外人気はありません(笑)人気記事ではないのですが、350 可憐Girl's任務完了ライブ その熱気に打たれた男とあわせて読んでいただくとBABYMETAL結成の発端もわかる2部作となっているので、ぜひご一読を。
 可憐Girl's→さくら学院→BABYMETALの流れはよく知られているのですが、KOBAMETAL視点からは(筆者的にも)可憐Girl's→ミニパティ→BABYMETALという流れが見えて、ミニパティの重要性をとても感じているところです。さくら学院の部活動で唯一休部期間を経ないで続いているのがミニパティというのは偶然ではないんだろうなと。

 

7 610 さくら学院アルバム完成 楽曲作成陣から見えるもの

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 さくら学院1stアルバムの楽曲提供者について考察した記事です。
 KOBAMETALさんはさくら学院の担当だったとかマネージャーだったとか言われていますが、 僕自身はちょっと違った見方をしていて、音楽担当(部活中心)だったと考えています。アミューズは大きな事務所で、社内でマネージメント業だけでなく、音楽制作や映像制作、ライブ運営までこなしてしまう一大エンターテイメント企業ですから、かなり分業されており、チームとして動いていると思ってます。さくら学院アミューズキッズの一大プロジェクトなわけですから、アミューズ内の複数の部署の人間が関わっており、その一端を担ったのがKOBAMETALということなんだろうなあと(さくら学院の卒業式のDVDにも小林啓はスタッフとしてはクレジットされておらず、Special Thanksの1人としての位置づけ)。
 まあそんなことを間接的に解き明かしたくて書いた記事だったんですが、書いてみると別方向の波及効果があるもので、ここで「のりぞーさんとKOBAMETALさんはセット」的なことを書いてたら、その後padi-metalさんがとんでもない検証をしてくれました。
 そのことをまとめたのが中田カオスとNAKAMETALとNORiMETALとのりぞー です。ご一読くださいと言いたいところですが、とにかく長い記事ですので要点を記しておきますと、BABYMETALの作詞作曲に名を連ねている「中田カオス」「NAKAMETAL」「NORiMETAL」は全てのりぞーさんの別名義だったということです。これがどれほど衝撃かというと、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」から「おねだり大作戦」までの初期BABYMETAL7曲全てにのりぞーさんが関わっているということです。他にも4の歌の作詞作曲者としてゆいもあが外国の著作権管理団体にもしっかり実名でクレジットされていることなども記しています。

  

8 270 可憐Girl'sおはスタに登場からの、中元すず香の深いお辞儀の背景を探る

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 BABYMETALやさくら学院の深いお辞儀について中元すず香と絡めて考察した記事です。かなり主観的な内容ですが、当たらずも遠からず、少なくともすぅちゃんの深いお辞儀はアクターズスクール広島の教えだろうということを書いてます。個人的に中元すず香磯野莉音のエピソードが好きで、生徒会長だったすぅちゃんは宇宙人などと呼ばれていたりのんちゃんをシゴいたんだろうなあと(笑)。
(その莉音ちゃんの生徒会長時の振る舞いにはほんと感銘を受けました。彼女もどこにでていっても恥ずかしくない立派な大人、レディになるんだろうなあと。小さい頃の莉音ちゃんを見て、ああこのコは難しいわ~とか偉そうに思ってたらいつの間にか自分なんかより立派な人になってたでござるみたいな。彼女たちを見ていると襟を正されます。)

  

9 690 苦難を乗り越えさくら学院再出発

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  初めて(実質的に)転入生を迎え入れたさくら学院生たちの苦悩を描いた記事です。これもとくに人気記事というわけではないのですが、「さくら学院ノート」についてはすぅちゃんが言及することが何度かあり、その存在が気になっていたので、このエントリーを書くことにより現在も規模を拡大していっているさくら学院のルーツを知れたような気分になりました。やっぱりさくら学院の土台をつくったのは武藤彩未三吉彩花松井愛莉・中元すず香の中等部4人だったんだろうなと。

  

10 040 アクターズスクール広島

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 アクターズスクール広島の仕組みやレッスン内容などを記した記事です。
 自分はアクターズスクール広島を沖縄アクターズスクールの姉妹校なのかな?と思っていたような人間ですので、実際にこのときにアクターズスクール広島のことを調べれば調べるほどスクールの厳格なシステムや講師陣の熱い思いに触れて感銘を受けたことを思い出します。芸能人養成学校やダンススクールは経営者の熱い思いのもと運営されているところがほとんどで一つ歯車が狂うと子どもを巻き込んだ様々なトラブルに見舞われがちなようですが、アクターズスクール広島は地元テレビ局がバックにあるということもあり、堅実に運営されていることもわかりました。
 この記事を書いたときにはまったく意識していなかった石野理子さん(アイドルネッサンス)がいまやアイドル界で知らない者はいないほど大きな存在になっているのも何か感慨深いです。

  

おまけ 950 アイドル横丁祭

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  BABYMETALにとってひとつの転機となったアイドル横丁祭について記した記事です。アイドルをまったく知らない自分が一生懸命他のアイドルを調べて書いた苦労作であるとともに、よくここまで書けたな、俺、案外アイドル好きなんじゃね?と感じてしまった一作。

 

 

 

 以上、最後のほうは単に自分が好きな記事の紹介になってしまいました。当ブログを始めるにあたっては単に自分の趣味でやってましたが、いつの頃からか書くのが難しくなってきて、現在も続けていられるのは皆さんからの反応が唯一のモチベーションとなっています。ご意見ご感想などお気軽にいただけましたら励みになります。

1270 菊地最愛の葛藤

 2013年2月1日のライブ「LEGEND”Z”」において活動継続を発表したBABYMETALだが、BABYMETALを存続させるのか否か、その鍵は菊地最愛が握っていた。

 

題名:新生BABYMETAL DEATH! 

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ベビメタを続けるにあたって、先生と相談がありました。
SU-ちゃんとYUIはやるとのコト!
でも最愛は正直すごく悩みました
だけど、自分でやる!って決めたからにはやりきります!!
 2013年2月4日さくら学院日誌MOAMETALコメント部分より
 http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11463547300.html

 中元すず香水野由結はBABYMETALの活動継続に前向きだったが、菊地最愛は悩んだという。
 菊地最愛が悩んだ要因は、上級生となり主力となっていくだろうさくら学院の活動と、今後本格的に稼働していくBABYMETALの活動を両立できるだろうかという不安だったと言われている。実際に、菊地最愛たちはさくら学院とBABYMETALを両立できない事態に陥ることもあった。
 しかし、もう1つ。彼女はBABYMETALの活動そのものに満足していなかったのではないか。

 

 当時の菊地最愛の心境はどのようなものだったのだろうか。

 先ず、菊地最愛はアイドルが好きでアイドルに憧れて芸能界入りした。

ーーー歌、ダンスをやってみたいと思ったときはいつですか。その理由も教えてください。
MOAMETAL アニメきらりん☆レボリューションが大好きだったので、きらりんを見た時に歌って踊りたいと思ったのを覚えています。
確か小学二年生でした。(中略)
 ただ、幼稚園の卒園文集に、将来の夢でアイドルって書いていたので、幼稚園の時から歌とダンスがしたかったのかも?
 2013年8月10日発売MARQUEE vol.98より

ちっちゃい頃から大好きだったアニメがあって、きらりん☆レボリューションっていうアニメが大好き
 2013年2月13日テレビ埼玉「HOT WAVE」より

 幼稚園の頃からアイドルになる夢を持ち、小学2年生時にははっきりと歌って踊りたいと認識していた。
 幼少期の菊地最愛の憧れはきらりん☆レボリューション

 

きらりん☆レボリューションとは?
 中原杏による日本の漫画。少女漫画誌『ちゃお』(小学館)で2004年3月号から2009年6月号まで連載。

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【あらすじ】
 月島きらり14歳の中学2年生。ある日のこと、きらりは人気アイドルグループ「SHIPS」の日渡星司と出会い一目ぼれをする。星司に近づきたい一心でアイドルになることを宣言し、芸能界デビューするが、しだいにアイドルという職業そのものへ真剣に取り組むようになっていく

 2006年4月からテレビ東京系列にてテレビアニメ化。アニメ放映期間中は主人公・きらり役の久住小春が「月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)」として主題歌CDをリリースするなど、幼児・小学生女子に向けたメディアミックスが盛んに行われた。
 wikipediaより

 なるほど。ちゃお連載のアイドルが主人公の漫画なんですね。
 ということで、きらりん☆レボリューションに憧れ、小学2年生時に歌って踊りたいと思った菊地最愛は「ちゃおガールオーディション2007」に応募。見事に準グランプリを獲得し芸能界入りを果たします。
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 菊地最愛が初めて買ったCDは、月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)の「チャンス!」さくら学院 菊地最愛への100の質問【完全版】 | エンタメNEXTより)

www.youtube.com

 「モデルさんになりたい」「景品が欲しかった」などの理由での応募が多いちゃおガールオーディションですが、もあちゃんの理由はあまりにも明確。ちゃおに連載されているきらりん☆レボリューション月島きらりちゃんのように歌って踊れるアイドルになりたい。

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 アミューズ入りし夢へ一歩近づいた

 

 また、菊地最愛への100の質問で尊敬する人として、ママと一緒に挙げているのは

 「高坂穂乃果ちゃん! 東條希ちゃん! 不破愛花ちゃん!」

 おっさんには馴染みのない名前であるが、この3人は雑誌企画から生まれた「ラブライブ!」というアイドルプロジェクト上の架空のアイドルで、一言で言うなれば2.5次元のアイドル。

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ラブライブがなんぞや?についてはこのあたり参照 http://iitokoronet.com/2016/02/28/post-7808/

 

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ラブライブ上の9人組アイドルユニット「μ's」(ミューズ)に扮するもあちゃん

 

 さくら学院時代には℃-uteに出会い、憧れは鈴木愛理となる。

2012年4月アイドル横丁でハートを射ぬかれてからずーっと大ファン!!!(中略)
全員大好き♡ その中でも、最愛は愛理ちゃんが神推しで、最初は顔を見るコトも出来ませんでした

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2014年11月28日さくら学院日誌よりhttp://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11957636947.html

 

 

 このように菊地最愛は徹頭徹尾アイドルに憧れる少女なわけだが 

 


 一方、BABYMETAL。

 

 

 BABYMETALはアミューズの小林啓氏(KOBAMETAL)が生み出したユニットであるが、BABYMETALというグループが他のアイドルグループと異なる点として、このグループは冷徹なまでにプロフェッショナルなことに特徴がある。

 どれぐらいプロフェッショナルなのか。

 それは、中元すず香にしか歌を歌わせないのだ。
 グループなのに、BABYMETAL初見の人が真ん中のコだけでいいんじゃね?思ってしまうぐらい水野由結菊地最愛には歌わせない。

 アイドルグループの特徴の1つがユニゾン
 BABYMETALにハマってから他の多くのアイドルも見てみたところ、どのグループも歌の上手なメンバーはいるのだが、ひとりにしか歌わせないというグループはほぼ皆無であり、普通は各自にソロパートがあったりする上、どの曲でも全員や数人で斉唱するユニゾンを例外なく用いる。菊地最愛憧れの「きらりん☆レボリューション」や「ラブライブ!」そして「℃-ute」も例外ではない。
 しかしながらBABYMETALにはユニゾンがないのだ。

 また、センター争いなどというものも存在しない。
 センターは中元すず香でしかなく、誤解を恐れずに言うと、BABYMETALの発端は中元すず香の才能を生かすべく生み出された中元すず香のためのユニットなのだ。

 

 では、水野由結と菊池最愛のBABYMETALにおける役割とは一体なんなのか?

 それは、ダンス&スクリームである。

 スクリームとは何か?

www.dailymotion.com

ーーーScreamってなんなんですか?
YUIMETAL Screamは、MOAMETALとYUIMETALでやってる"掛け声"のことです。
MOAMETAL "合いの手"がたくさん入っているのでそこにも注目DEATH!!
 2012年12月19日フジテレビ「めざましテレビ」より

 掛け声、合いの手・・・

 

YUI ド・キ・ド・キ☆モーニング』の仮レコーディングの時は、YUIもMOAもメロディー歌ったよね?
MOA 一回歌ったね。
YUI 本レコーディングでは二人とも掛け声だけになっていたけど(笑)
 2013年1月7日発売TopYell2013年2月号より

 BABYMETAL立ち上げ時のこと。
 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」の仮のレコーディングの際、ゆいもあもメロディーを歌うテストが行われた。
 しかしながら結果はボツ。
 それ以来、彼女たちは「掛け声」しか言わさせてくれない。
 あのとき、たった1度のレコーディングで見切られた。

 

 アイドル志望でありながら、中元すず香という圧倒的な才能を前に
 「君に歌パートはないんだ。中元すず香という絶対的エースの横で踊って叫んでいればいいんだ。」
 こんな冷徹な現実を突きつけられた若干小学5年生の菊地最愛の気持ちはいかばかりだっただろうか。

 

 水野由結はこの頃(中学1年時)には自分の役割を受け入れているように思える。彼女の得意分野はダンスであり、ダンスを任されていることにプライドを感じていただろう。
 だからこそ(あなたのもう1つの役割である)Screamはなに?と聞かれると躊躇なく「掛け声」と答える。

 一方、菊地最愛はどうなのか。

 菊地最愛は、アイドルに必要とされるものを全て高レベルで備えている。歌唱スキル、ダンススキル、トークスキル、そしてなんと言っても愛くるしいルックス。他のアイドルグループであればセンター争いができる逸材だろう。

 

 だからこそ菊地最愛は訴える
 歌パートが欲しい

 

 2013年3月13日放送のTVKsakusaku」 この動画の2:37から

www.dailymotion.com

MC:最愛ちゃん(のアンケート結果)最近もっとたくさんあって欲しいと思うもの。「笑顔」そして「最愛のソロ」
菊地最愛:あはっ♪
MC:もっとピンでやらせろと
菊地最愛歌いたいなと思って
MC:ピンとかないんですか?菊地最愛として
菊地最愛:ピン?うぅん。ない。
(中略)
MC:さくら学院の中ではあれだけど。菊地最愛として将来ひとりでやるかもじゃない。それは待ってられない。いまやりたい?
菊地最愛歌いたい

 これは強烈ですね。。。
 ここで最愛ちゃんが能動的に発している言葉は唯一「歌いたい」のみ。
 すぅちゃんもちらっと横方向(マネージャーさんがいると思われます)を見てますが、最愛ちゃんは逆にそっち方向から身を隠すようにして一言「歌いたい」。由結ちゃんは心配そうに最愛ちゃんの顔を覗き込んでいます。
 このときの三者三様の微妙な表情がね・・・
 この頃最愛ちゃんがどれだけ歌いたいと渇望していたのか。

 

 

初ワンマンライブ「Legend"I"」でおねだり大作戦を披露したことについて
ーーーじゃ、いろんな新しい事をいっぱいやってると。
MOAMETAL そう。YUIとMOAの曲もそうだし。"いいね!"のDJ部分を長くしたみたいな。YUIとMOAの為に作ってもらってすごく嬉しかった。
ーーーそう、BLACKBABYMETAL。B系な感じで。あれも新曲になるんですよね?
MOAMETAL はい。あの“チェケラッチョコ”も映像のストーリーの中にありましたけど、早く発売してほしくて。BABYMETALがもっと売れなきゃ、“チェケラッチョコ”は発売されないんで、これからもがんばっていかなきゃいけない。
SU-METAL リアルなこと言ってるね(一同笑)。
 MARQUEEvol.94 2012年12月11日発売より

  ここは“チェケラッチョコ”と言っているので少しわかりにくいですが、おねだり大作戦のことを言っています(もあちゃんは新曲の題名を知らなくて、チェケラッチョコと呼んでいたということ)。
 SU-METALの突っ込みの通り、もあちゃんは自分が歌っている曲の音源化を切に望んでいた。

 こちらのタワレコ嶺脇社長との対談でも

MOA MOAはどうしてもチェケラッチョコを販売したいという夢がありまして。だから嶺脇さんにはタワレコの社長としてBABYMETALを紹介して頂ければなって思います。
 2013年1月7日発売TopYell2013年2月号より

 自分が歌う唯一の歌であるおねだり大作戦を売り出したい。
 しかしこの頃、BLACKBABYMETALは、SU-METALソロ曲(タイトル未定)とともに、音源化の予定がなくライブで披露するいち企画だった。
 また、おねだり大作戦はもあちゃんにしてみれば「"いいね!"のDJ部分を長くしたみたいな」曲なのである。スクリームの延長上のようなものであり、もあちゃんが憧れるアイドルが歌うような曲とは少し異なるんだろう。それでもなんとかリリースしたい。私が歌う唯一の曲だから。

 

 

 BABYMETALにおけるゆいもあの役割は、歌ではなく、掛け声とダンス。
 見ようによっては単なるバックダンサーである。
 しかし彼女の強烈なプライドはバックダンサーであることを許さない。

 2013年2月13日テレビ埼玉「HOT WAVE」こちらの動画の3:23あたりから

www.dailymotion.com

MC:いっかい僕がバックダンスと言ったら、「違います!サイドダンスです」って言ってましたもんね。ボーカルの横か前で踊るんですもんね。

 MCの山本さんがMOAMETALを指さしていることからわかるように、バックダンスではないサイドダンスですと主張したのはMOAMETALだったことがわかります(状況を整理すると、このテレビ番組出演より以前に、山本さんがパーソナリティを務めるFM番組にBABYMETALは出演しておりその時の話をしていると思われます)

 BABYMETALにあって、バックダンサーであるというだけの存在では満足していないもあちゃん。

 

 このように、アイドルに憧れてアイドルになりたかった菊地最愛は、BABYMETALの活動には満足していなかった。
 ただ、さくら学院開校と同時に重音部が始まったのは、なにせ小学5年生時の出来事。葛藤を抱きながらも無我夢中で取り組んできたんでしょう。

 しかし、そのBABYMETALの活動が中元すず香さくら学院卒業後も続くとなると・・・

 菊地最愛が「すごく悩みました」と言うのは当然だろう。

 

 何が彼女にBABYMETALを続けていくことを決断させたかはわからない。
 しかし、彼女の決断によってBABYMETALが存続することになった。

 

 BABYMETALは存続決定後、メギツネをリリースしているが、中元すず香が好きなフレーズは「顔で笑って心で泣いて」
 すぅちゃんはこのフレーズを自分の卒業式をイメージして歌ったと言いますが、
BABYMETALを演じていくにあたり「女は女優よ」を地で行き「顔で笑って心で泣いて」いたのは菊地最愛だったのかもしれません。

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 時を経て

 

 

 

 BABYMETAL2ndアルバム「METAL RESISTANCE」お気に入りの曲としてSU-METALは「META!メタ太郎」と答えている。

ーーーSU-METALさんが好きな曲は?
SU-METAL 「META!メタ太郎」DEATH!1stにはなかった新たな挑戦ができた曲だと思います。あと、今までの曲だとサビは私だけが歌うことが多かったんですけど、この曲は3人で歌ってるんですよ。3人で歌うことによって和やかな感じが増していると思います。
 ぴあMUSIC COMPLEX Vol.4 2016年4月4日発売より

 また、テレビ番組で「META!メタ太郎」について聞かれた際も

SU-METAL 「META!メタ太郎」めっちゃ好き!なんかあのリズム感というか。あとさ、今回が初めてじゃない?サビを全員で歌うっていう曲
MOAMETAL たしかに
SU-METAL MOAMETALとYUIMETALが入ることによって、なんだろうなあ、なんかメタルの音楽にもちょっと柔らかみが増す感じっていうのをすごく感じてて。
 MTV INSIDE 2016年4月30日放送より 

 「META!メタ太郎」は、サビをユニゾンしているだけでなく、YUIMETALとMOAMETALの「掛け声」ではないソロパートもある。
 BABYMETALで初めてのグループらしい曲でもあるのだ。
 その曲を一番のお気に入りと言う中元すず香に、これまでの菊地最愛たちの葛藤を肌で感じてきた彼女なりの思いやりのようなものを感じてしまう。

 

 2016年4月2日、英国ウェンブリーで初披露された「META!メタ太郎」

www.dailymotion.com

 曲は3人の美しいユニゾンで始まり、YUIMETALソロパート、MOAMETALソロパートと続く。
 ゆいもあはいつも以上に緊張しているように見え、MOAMETALソロパート時にはダンスに専念しているSU-METALが嬉しそうに踊っているように見えるのは私だけだろうか。

 

 このようにしてBABYMETALの曲で3人のユニゾンが生まれるには、菊地最愛が「歌いたい」と発言してから3年、結成からは5年半の歳月を要した。

 

 

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 執筆協力:千雅Metalさん

 

 

(追記)初稿にて、2012年12月20日のSU-METAL生誕祭「Legend"D"」での、可憐Girl's「Over the Future」カバーについて触れ、SU-METAL登場以降はゆいもあの歌パートがないと書きましたが、誤りとのご指摘をいただきました。思い込みで書いてしまい誤った印象を与えてしまいました。お詫びして訂正いたします(該当部分を削除)。