広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

1490 メトロックとハンドメイドマルシェ

 2013年5月26日、BABYMETALはTOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2013(通称METROCK=メトロック)に出演する。

f:id:pierofw:20180316224550j:plain出典:http://secretdesire.blog14.fc2.com/blog-entry-2689.html

【メトロック概要】
タイトル TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2013
公演日 2013年5月25日(土) / 26日(日)
会場名 新木場・若洲公園(東京都)
OPEN / START 10:00/12:00
券種 / 料金(税込) 1日券 ¥8,800 / 2日通し券 ¥16,000
主催 TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL事務局
 (テレビ朝日/ぴあ/MUSIC ON!TV/ディスクガレージ)
後援 江東区
運営協力 ディスクガレージ
企画・制作 TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL事務局
 (テレビ朝日/ぴあ/MUSIC ON!TV/ディスクガレージ)
 METROCK2013公式HPより
 http://metrock.jp/backnumber/2013/about/event.html 

 BABYMETALの歴史で重要なフェスはサマーソニックというのが常識とされているが、個人的に、メトロックの果たした役割はサマソニと同等あるいはそれ以上に重要な側面があったのではと考えている。(委細は後述)

 メトロックについて詳しく見ていきたい。
 メトロックはBABYMETALが出演した2013年から始まった新しいフェスだが、唐突に始まったわけではない。
 前身は邦楽ロックフェスの「Rocks Tokyo」

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 新木場・若洲公園を舞台に、2010~2012年に開催された。
 主催は
 ・株式会社FAEC
 ・株式会社FACT(音楽誌MUSICAの出版社)
 ・クリエイティブマンプロダクション(サマソニ主催で有名)
 ・テレビ朝日
 ・チケットぴあ
 ・東京FM
 6社が名を連ねる実行委員会形式だったが、事実上、FAECの矢野貴志とMUSICAの鹿野淳(元ROCKIN'ON JAPAN編集長)の共同企画であり、ロキノン系と呼ばれる邦楽ロックバンドが主流のフェスであった。
 Rocks Tokyoはネーミングのとおり、
 ・開催地が東京江東区)であるにも関わらず
 ・野外という特性があり、かつ
 ・春フェス
 という競合相手がいないほどの独自性を備えたフェスであり、それなりの活況を呈した。
 しかし、元々、3年は頑張ろうという話しのもと始まった経緯があったり、内輪もめがあったりし、キーマンの矢野と鹿野、運営のクリエティブマンが2012年開催を限りに企画運営から離れることとなった。
 慌てたのは主催に名を連ねていたテレビ朝日やチケットぴあだろう。両者ともコンサートプロモート業が主業務の企業ではないが、音楽業界への投資がCD制作からライブ運営に流れる収益構造の転換が図られたこの時代、プロモーター業は大企業にとっても魅力的なジャンルとなっていた。
 ようやく都市型フェスを3年かけて育ててきたのに、内輪もめや人間関係という(企業にとっては取るに足らない)要因で終わりにするわけにはいかない。翌年のアーティストブッキングや会場押さえなどの事務も進んでいただろう。そこで突然中止とし、約束を反故にし、周りに迷惑をかけては会社の名前に泥を塗ることにもなる。大企業には大企業の論理があった。
 テレビ朝日とチケットぴあは引き続きフェスを続けることとし、東京FMの代わりにMUSIC ON! TVを、クリエイティブマンの代わりにディスクユニオンを運営に迎え入れる体制に転換。フェス名称もMETROPOLITAN ROCK FESTIVALと変更し、新しいフェスに生まれ変わらせた。

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 METROCKは新しいフェスではあるが、開催場所(新木場・若洲公園)や開催日程(5月の土日2日間)、ステージ構成(3ステージ)にほとんど変化はない。
 大きくかわったのが、出演者。
 Rocks Tokyo時代は、矢野や鹿野のこだわりだろうが、ロキノン系のバンドが出演する純粋なロックフェスだったが、2013年からは、電気グルーヴのようなバンド以外のアーティスト、PUFFYPerfumeきゃりーぱみゅぱみゅといった歌手も出演するようになる。
 新しい運営体制となり、不安視する向きもあったメトロックだが、これまでのロキノン系バンドに加え、ネームバリューのある電気グルーヴPerfumeなどを加えた魅力的なラインアップを揃えることにより、なんとチケットはソールドアウト
 Rocks Tokyo時代に、flumpool、WEAVER、ONE OK ROCKなどアミューズ所属のバンドが出演しており、元々アミューズとのパイプを持つフェスであったが、そんなフェスに招聘されたBABYMETAL。
 というのがおおまかな状況だ。

 

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 BABYMETALが出演することになったのは、「NEW BEAT SQUARE」という一番小さなステージだが、それでもキャパは5,000人(こちら参照)。
 これは一大事である。

 BABYMETALがロックイベントに出演するのはここが初めてではないのだが、
・2012年1月に出演したWOMEN'S POWER 20th Anniversaryは会場のキャパ600程度の対バンイベント
・2012年8月に出演したサマーソニックはタイムテーブルにすら載らないフードコート横のお笑い芸人ステージ。観客も3桁台だった(と言われている)。
 どちらも関係者(業界)へ与えた影響は計り知れないものがあったかもしれないが、一般層への普及という意味では、大きなインパクトがあったとまでは言えない。


 ということで、事実上、メトロックが、BABYMETALがロックフェスに挑戦する初めての場となった。
 また、メトロックは野外でのフェスである。

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 BABYMETALはこれまで照明や映像をふんだんに用いたライブを持ち味としてきた。今回はそのような特殊効果を用いることなく生身で魅力を見せ切らなければならない。BABYMETALにとっては初めての野外ステージ。ここもBABYMETALファンにとっては不安を感じる点だった。

 初のロックフェス
 初の野外ステージ
 チケットはソールドアウト
 ステージのキャパは5,000人

 BABYMETALは野外でどんなステージを見せるのか?
 観客は集まるのか?
 ほとんどの客が初見となるだろうステージ
 BABYMETALはどんなインパクトを残せるのか
 ブーイングされはしないか?


 BABYMETALファンのみならず、メトロック関係者も固唾をのんで見守っていただろう。


 そんな状況の中、2013年5月25日(土)、メトロックが開幕した。
 BABYMETALの出演日は2日目。
 1日目のラインアップはこんな感じ。

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 メインステージでは、MAN WITH A MISSIONきゃりーぱみゅぱみゅDragon Ashthe telephones9mm Parabellum Bulletサカナクション 錚々たるメンツが渾身のパフォーマンスを繰り広げる。

f:id:pierofw:20180317002112j:plain出典:https://natalie.mu/music/news/91485


 ベビメタちゃんどうしてるだろう?先輩たちのステージを見て勉強してるのかな?それとも一生懸命リハをしているのだろうか・・・

 

 しかし、

 その頃、

 

 ベビメタはなんと

 

 

 布バックペイントに興じていた!

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 なんぞこれw
 いったいどういうことなのか?

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ヨコハマ ハンドメイドマルシェは、全国のクリエイター・アーティストによる様々なオリジナル作品・手作りフードがそれぞれの出店ブースで自由に展示・販売される日本最大級のハンドメイドイベントです。会場となるパシフィコ横浜では、クラフト・アクセサリー・インテリア・ファッション・雑貨・イラスト・アート・フード等を中心にクリエイターによる多種多様なオリジナル商品がずらりと軒を連ねます。また、小さなお子様から大人まで気軽に参加できる様々種類の"ハンドメイド体験教室"も多数開催。みるだけではなく体験することができるのもヨコハマハンドメイドマルシェならではの魅力です。 https://handmade-marche.jp/about/

 ヨコハマハンドメイドマルシェは日本最大級のハンドメイドイベントとのことで、開催日は5月25日、26日の2日間。
 なんとこのイベントにBABYMETALの3人が降臨していたというのだ。

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 なぜこんなところに行っていたのか?

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https://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11567065602.html

 ふむぅ、ゆいちゃんの学院日誌を読むと「先生に誘われて」行ったとのこと。
 これは謎ですねぇ。アミューズのマネージャーに「誘われて」行ったが
・どうみても私服であること
・この日の出来事がタレント活動としては表にでてこないこと から、
 どうもプライベートのようだ。とはいえ、事務所の人に連れられて行っているので完全プライベートとも言えないようだし。
 さくら学院ではなく、BABYMETALの3人で昼間に行っていることを考えると、このあとリハなどを行ったのでしょうか。厳しいリハの前のいっときのリフレッシュとして先生が連れて行ってあげたのかもしれません。


 約1年前にサマソニに出演したときは、パシフィコ横浜で開催された「ちゃおサマーフェスティバル」と日程が重なったため、さくら学院としてちゃおフェスに出演したあと、サマソニ会場に移動しました。
 2012年は、少女漫画誌のフェスとロックフェスをはしごするのがBABYMETALだったのですが、
 2013年は、同じくパシフィコ横浜で開催された「ヨコハマ ハンドメイドマルシェ」で楽しんだ翌日に、メトロックに出演するという。ハンドメイドのフェスとロックフェスをはしごするのがBABYMETAL
 まさになんじゃこりゃ?です。
 ↓
 で、なんでハンドメイドイベントに行ったのが5月25日とわかるかというと、3人が体験した布バックペイントの講師のかたがブログを残しているからです。 

NANAE KAWAHARA illustration BLOG: YHM WORKSHOP

 おそらくこの先生は3人のことはあまり知らずに、写真をブログに載せていたらしく、過去に載せていた写真がこちらに残っています。

BABYMETAL ヨコハマハンドメイドマルシェで布バックペイント講座を受ける : BABYmatoMETAL

 ちょっと、なにがなにの写真ですので個人で楽しんだ後はそっ閉じでお願いします^^;

 こうして女子力全開の布バックペイントを施し、精神的安定も得たBABYMETALはいよいよメトロックに挑むこととなる。
 さあ、BABYMETAL初見の観客たちとの戦いが始まる。かかってこいやー!

 

 

1480 五月革命- BATTLE-3 & FINAL BATTLE ~五月革命にかけたKOBAMETALの思い~

 2013年5月18日、BABYMETALはZepp DiverCity TOKYOにて「BABYMETAL DEATH MATCH TOUR 2013 -五月革命- BATTLE-3」(昼の部) 並びに「BABYMETAL DEATH MATCH TOUR 2013 -五月革命- FINAL BATTLE」(夜の部)を開催。

 内容や構成はBATTLE1BATTLE2とほぼ同じなため、駆け足で見ていく。


BATTLE-3

当日の模様を伝えるブログ
https://ameblo.jp/waffle-b/entry-11533805885.html
https://blogs.yahoo.co.jp/black_sep24/31828145.html
https://ameblo.jp/ppphive/entry-11533453676.html
http://blog.livedoor.jp/babymetalfan/archives/29910916.html
http://secretdesire.blog14.fc2.com/blog-entry-2679.html


紙芝居1

1.イジメ、ダメ、ゼッタイ

2.君とアニメが見たい -Answer for Animation With You-

紙芝居2

3.革命のエチュード

4.おねだり大作戦

5.紅月

6.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

紙芝居3

「唐(中国)」でメタルマスターの「楊貴妃」と出会う"BABYMETAL"。
楊貴妃は言った。
「ホントのメタルを手に入れるには忍耐力が必要だ」
モッシュッシュ…
YUIMETALとMOAMETALは背中合わせになりひたすらおしくらまんじゅうを続けた。
 引用:https://ameblo.jp/waffle-b/entry-11533805885.html

 今回伝授された技は「モッシュッシュ」

7.いいね!
(「いいね!」はモッシュすべき曲だったのか・・・)

8.ド・キ・ド・キ☆モーニング

f:id:pierofw:20180313001259j:plain出典:https://okmusic.jp/news/21873

9.ヘドバンギャー!!

紙芝居4

過酷な試練を乗り越えBABYMETALは唐で忍耐力を手に入れた。
楊貴妃は言った
「オマエのものはオレのもの」
楊貴妃はBABYMETALをメタルの使者と認めMOAMETALにひとつの教典を託す
その教典は自由を司る女神の書
教典はみるみる内にその姿をエンブレムへと変え合体するのだ
はたしてエンブレムの示す意味とは!?
次回BABYMETAL DEATH MATCH FINAL BATTLE
開け、MOAMETALの四次元ポケット
 引用:https://ameblo.jp/waffle-b/entry-11533805885.html

 このライブの写真はたった一つしか見つけられませんでしたが、衣装は「イジメ、ダメ、ゼッタイ」の頃のものでした。

 終演後のBABYMETAL公式ツイッター

 

 


FINAL BATTLE

当日の模様を伝えるブログ
https://ameblo.jp/waffle-b/entry-11535219427.html
http://babymetal-bio.com/archives/7768
http://blog.livedoor.jp/babymetalfan/archives/29911925.html
https://ameblo.jp/grasshopperhope/entry-11536719105.html
http://kahyan.blog.fc2.com/blog-entry-187.html

全公演まとめ記事
https://mantan-web.jp/article/20130518dog00m200024000c.html
https://www.barks.jp/news/?id=1000090429
http://natalie.mu/music/news/90927
http://tower.jp/article/news/2013/05/19/n02
https://okmusic.jp/news/21873


紙芝居1

1 BABYMETAL DEATH

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 BABYMETALは新衣装で登場
(ニューシングル「メギツネ」のリリースが発表されていたため、「メギツネ」の衣装と見当をつけ、新曲の披露があると期待した人もいた模様)

2 いいね!

3 君とアニメが見たい~Answer for Animation With You

紙芝居2

4 革命のエチュード

5 おねだり大作戦

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 6 紅月-アカツキ-

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 7 ド・キ・ド・キ☆モーニング
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 紙芝居3

フランスでメタルマスターのジャンヌダルクと出会うBABYMETAL
ジャンヌダルクは言った。
「ホントのメタルを手に入れるには誇りが必要だ」
キツネサイン…
BABYMETALはキツネサインを掲げ輪になって踊り、嵐を巻き起こすのであった。
 引用:https://ameblo.jp/waffle-b/entry-11535219427.html

 次曲は「Cath me if you can」。伝授された技は「キツネサイン」なのですが、ポイントは「輪になって踊り、嵐を巻き起こす」ですね。
 後世の我々はピンときますが、当時から敏感に感じ取っている人がいるのがさすが。

回転がどうこうというのも言ってたから、多分、サークル(サークルモッシュ?)も促したっぽい?
 引用:https://ameblo.jp/grasshopperhope/entry-11536719105.html

8 Cath me if you can
 サークルモッシュを促された観客ですが、この日は圧縮具合が凄すぎたため不発。メイトたちは次のライブでサークルモッシュのリベンジを果たすことになる。

9 ヘドバンギャー!!

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 この曲終わりでBABYMETALは「しーゆー♪」でいったんはけた。

 「アンコール!」の声に促されるようにして紙芝居が始まる。

紙芝居4

過酷な試練を乗り越えBABYMETALはフランスで誇りを手に入れた。
ジャンヌダルクは言った。
「No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly oneになりなさい」
ジャンヌダルクはBABYMETALをメタルの使者と認め最後の教典を託す。
その教典はキツネ様のブラックアルバムであった。

遂にエンブレムが揃い、夏の夜空にメタルマスター座が描かれ、メタルマスターへの扉が開かれる。
あのメタルマスター達が集う天下一メタル武道会に出場するのだ。

2013年8月10日(土)
 千葉県 QVCマリンフィールド&幕張メッセ

2013年8月11日(日)
 大阪府 舞洲サマーソニック大阪特設会場

SUMEER SONIC 2013 出場!

なんとサマーソニックへの出演が発表された。

  引用:https://ameblo.jp/waffle-b/entry-11535219427.html

 

10 イジメ、ダメ、ゼッタイ

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 最後は 「We are?」「BABYMETAL!」のあとに、SU-METALの「サマーソニックで会いましょう!」「しーゆー♪」で締め、エンディング。


 こうして、BABYMETALがさくら学院から独立してからの初めての活動では、BABYMETALが生バンド路線でいくことが明らかとなり、「メタルマスター」が集うサマーソニックが次の大きな目標であることが示された。
(「BABYMETAL DEATH MATCH TOUR 2013 -五月革命-」が発表されたときは「6月30日のNHKホールワンマンライブに向けて“修行”ライブツアー」とされていた)


 終演後のBABYMETAL

 

 YUIMETALのさくら学院日誌

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 https://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11534875471.html

 ゆいちゃんの日誌は、それぞれのライブで何の技が伝授されたのか、衣装はどういう意味だったのか、最後の衣装はやはりメギツネのものだった等が実にわかりやすく語られています。
 ライブ最終日にはさくら学院の仲間も来てたんですね。

 

 

 


 さて、この五月革命については、様々なオマージュが至ることろに散りばめられていましたが(ドラゴンボールとか北斗の拳とかドラえもんとか・・・)、見る人が見ればとにかくメタリカリスペクトだったとのこと。

 アンコールの大合唱に呼ばれ、再び映像が流れだす。
(中略)
 彼女たちが次に向かう先は、なんとサマソニ
 8/10幕張、11大阪に参戦することが発表された。
 彼女たちを導くメタルマスターとして、今年のヘッドライナーらしき4人組のシルエットが浮かび上がり、もしかしたら?の期待も高まってきた。
 2013年6月10日発売MARQUEE vol.97掲載ライブレポ

 そして、スクリーンには衝撃の予告が映し出される。何と、2013年8月10日、11日と、サマーソニックに出演決定。そう、あのメタルマスター達が集う「天下一メタル武道会」に参戦するのだ。ジェイムズ似のキャラクター、メタリカチックなBGM、開演前に流れていたベスト・オブ・メタリカな選曲。ここですべての辻褄が合った。そして、この時に流れていた曲は「エクスタシー・オブ・ゴールド」。わかる人にはわかるだろう。メタリカのテーマ曲だ。憎たらしいほど、いちいち“わかっている”演出なのだ。
 2013年7月4日発売ヘドバン(vol.1)掲載ライブレポ

 

 このツアーの意味や背景についてKOBAMETALが語っています。

KOBAMETAL サマソニ主催者のクリエティブマンからは、メタリカがヘッドライナーに決まった時点でぜひ出てほしいと言われていました。それならば本格的な準備をしようということで、今年5月のツアーから、生バンドの演奏に合わせてメンバーが歌って踊ることに挑戦しました。オケにはオケの良さもあるので、いまはどちらも正解だし、今後は使い分けていこうと思っています。ただ、僕自身がバンド畑で仕事をしていた人間でもあるので、ロックフェスに出るなら、本格的なメタル・バンドを従えて出たかった
 2013年10月2日発売 別冊カドカワDIRECT001より

ーーーまずは五月革命から聞いていきたいのですが・・・五月革命のときにメタリカをオマージュするというはいつ頃からアイデアがあったのですか?
KOBAMETAL アイデアサマソニの話しを頂いたときですね。春くらいからサマソニのヘッドライナーがメタリカだって話しを聞いて。で、クリエイティブマンサマーソニックの主催プロモーター)の方から「メタリカと同じ日に出演して下さい」って話しがあって・・・「そうなんだ!」って感じだったんです(笑)2006年のサマソニメタリカが『メタル・マスター』完全再現をやったときに僕もマリン・スタジアムのアリーナのとこで観てて。やっぱり嬉しいなとは思いましたね。
(中略)
ーーーメタリカ・オマージュも含めて、五月革命のアイデアはどんなふうに決めて行ったんですか?
KOBAMETAL 正に修行ですよね。サマソニって話しが出たときに、これはもうバンドだなっていう。
ーーー真っ先にバンドが浮かんだと。
KOBAMETAL そうですね。メタリカも出るし。だとしたら失礼のないようにっていうのも変ですけど・・・やっぱり、ロックフェスなので
2013年11月20日発売 ヘドバンvol.2より

 メタリカと同じ日にサマソニ出演となったことに運命的なものを感じたKOBAMETALはバンドセットで攻めることを決めた。

 しかし、全編バンドセットを組むことは、様々な問題があった。
 1 BABYMETALの曲は高度な演奏技術が求められること
 2 演奏技術だけでなく、BABYMETALの世界観を楽しんで理解してやってくれる人材が必要
 3 そのようなミュージシャンを探すこと
 4 かつスケジュール調整が必要なこと

そしてなんといっても
 5 これまでバンドセットは数曲しか経験していないメンバーが、バンドセットでのライブをこなせるのかという問題

KOBAMETAL それで、やっぱり全編バンドでやるなら修行しないといけないなと。でも、全編バンドでやるって凄い大変なんですよね。かなり難しい曲とかあったりするんで。
(中略)
そして本人たちですよね。メンバーも生バンドをバックに歌って踊るって相当不安だろうし…。カラオケだとリズムもピッチも狂わないけど、バンドさんだとグルーヴがあるので。人間がやっていることなんで、フレーズとか曲によって多少は波がありますし。それにメンバーが追いついて行くのが大変で・・・ダンスとかもそうだし、歌もそうだし。実際に楽器から出てる音を背中に背負って歌うっていうのは全然違うので。
 2013年11月20日発売 ヘドバンvol.2より

ロックフェスに出るなら、本格的なメタル・バンドを従えて出たかった。大人でもハードなことを10代の3人がやるのは本当に大変だったけれど、僕らはサマソニを「天下一メタル武道会」にたとえて、その晴れの舞台に照準を合わせて修行していったんです。
 2013年10月2日発売 別冊カドカワDIRECT001より

 メンバーがついていくのはほんとにたいへんだった。
 そのために必要な修行ツアーだったと。

 

 一方でKOBAMETALはこんなことも述べています。

ーーーBABYMETALの三人が五月革命で最初にバンドとやったときの印象はどうだったんですか?
KOBAMETAL 凄い楽しそうでしたね。若いから変な先入観も無いし「こういうもんなんだな」ていう感じで、すんなりと対応しているところが若さ故の成せる技というか(笑)。
 2013年11月20日発売 ヘドバンvol.2より

ーーー前ツアーは完全生バンドでしたが、(中略)すんなりできたんですか?
KOBAMETAL いろいろと調整はありましたが。ただメンバーは何の違和感もなく、スッと馴染みましたね。特にボーカルなんかはあんな爆音でやってたら普通負けちゃうんですけど、全然大丈夫でしたね。むしろ「いつもと違う!バンド凄い!」とか言って興奮してました(笑)。
 2013年6月29日発売  ENTAME2013年8月号より

 「いつもと違う!バンド凄い!」と言いながらベビメ大陸のノリでピョンピョン跳ねるすぅちゃんの姿が思い浮かびます(笑)
 それにしても、「大変だった」と「楽しそうでした」という相反する状況。当の本人たちはどう感じていたのだろう。

YUIMETAL 五月革命のツアーしたときに、“がむしゃらに踊りだけをしたら駄目。全部全力でやり過ぎたら最後まで体力が持たない”って反省になって。そこから、ペース配分を自分たちで考えてライヴに挑もうって決めたんDEATH!
 2013年11月20日発売 ヘドバンvol.2より

ーーー生バンドツアーを経てスキルアップしたことは?
SU-METAL ベビーメタルはいつも神様が降臨して全力でライブをやらさせてもらっているんですけど、このライブの中で、いっかいほんとに全力でやりすぎちゃって自分たちだけで盛り上がって疲れてしまったことがあったんですね。そのときにほんとに精いっぱい、力いっぱいだけでやっちゃうとなんにも見えなくなるんだなっと思って。正直疲れるだけでライブが終わってしまった日があって。
 その時から、お客さんと一緒に盛りあがったりとか、みんなで楽しんだりしたいなという風に感じて。それから周りを見る余裕というか、「皆さん一緒に盛り上がってください」というような余裕がでてきたかなという風に感じています。
 2013年6月26日公開 Kawaii girl Japanコメントより
 https://youtu.be/GWxjfmG0PLY

 体力的にたいへんだったし、バックバンドに負けまいとがむしゃらに歌って踊って疲労困憊で終わってしまった日もあったんですね。
 その反省を生かしつつ、BABYMETALは進化していく。

SU-METALはこんな不安を口にした。
正直、ちょっと怖いかなって思う部分もありました。自分の体力的な部分でもあり、神バンドに負けないようにっていう気持ちの部分でもあり」。しかし、その一方で「でも、それでもやっぱり楽しめたっていうのが大きかったですけど」と付け足した。
 2013年5月30日発売  ENTAME 2013年7月号より

 これまでのBABYMETALのライブは、毎回セトリや構成も別物で、一回のライブに全てをかけるようなライブを行ってきた。「精いっぱい、力いっぱい」で臨むライブが当たり前だった。
 しかし、このツアーで初めて、連日同じような構成のライブを全編生バンドで行うという初物づくしの経験をした。
 まさに修行だった。
 
 このような試練を、最後には「やっぱり楽し」んで乗り越えたBABYMETALはいよいよロックフェスに乗り込んでいく。
 一週間後には、METROCKが控えていた。

 

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