広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

1500 メトロック2013

 2013年5月26日、BABYMETALは新木場・若洲公園にて開催された
TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2013(METROCK=メトロック)NEW BEAT SQUAREステージに出演した。

メトロック2013
開催日:2013年5月25日(土) 、26日(日)(BABYMETALは26日に出演)
会 場:新木場・若洲公園(東京都江東区)
ステージ:NEW BEAT SQUAREステージ(第3ステージ・トリから2番目)

 

メインステージ

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若洲公園位置

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会場図

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 前回の記事で見たとおり

 ・(事実上)初のロックフェス
 ・初の野外ステージ
 ・チケットはソールドアウト
 ・ステージのキャパは5,000人

 初ものづくしの舞台であり、BABYMETAL史上最大規模のステージに挑戦することとなった。ファンの中には「俺たちが盛り上げないと」と開場時間の10時に乗り込んだ人たちもいただろう。
 フェス関係者もどのようなステージになるか固唾を飲んで見守っていただろうなか、12時にはMETROCK2日目が開演。

 メインステージでサンボマスターがフェスの口火を切る。

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 ご存知のとおりサンボマスターのライブはとにかく熱い。


 いやあ、サンボマスター熱いぜ。いまごろベビメタちゃんどうしてるだろう?先輩たちのステージを見て勉強してるのかな?それとも一生懸命リハをしているのだろうか・・・

 

 

 しかし、

 その頃、

 

 ベビメタはなんと

 

 

 


 サンリオピューロランドにいた!

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 はああ???
 なぜこんなことになっているのか?


 この日、さくら学院関連では、サンリオピューロランド帰宅部 sleepieceがミニライブを開催することが発表されていた。

2013.05.17
ライブ・イベント 帰宅部 sleepiece 情報
帰宅部 sleepiece がピューロランドでミニライブを開催します。

【公演概要】
■日程 2013年5月26日(日)
■時間 1回目 12:35 ~ 12:55 / 2回目 15:40 ~ 16:00
■場所 1F 知恵の木ステージ
■料金 無料 ※ピューロランドへの入場料が別途必要です。
 http://www.sakuragakuin.jp/news/single.php?id=400

 

 この裏を探り出すと話しが迂遠になるのですが、なんでメトロックの日に?というのを掘るためにはしかたないです。 
 この頃アミューズはサンリオと提携してキッズオーディションに関わっていた。

 総合エンターテインメント事業を展開する株式会社アミューズでは、株式会社サンリオエンターテイメント(社長:佐藤誠 本社所在地:東京都多摩市)が主催するキッズオーディション『遊んで!オーディション2012キッズ』に特別審査員として参加いたします。
 今回の『遊んで!オーディション 2012 キッズ』は、4 歳~12 歳の女の子が対象で、履歴書による書類審査は行わず、誰でも簡単に楽しく参加できるオーディションとなっており、グランプリ受賞者には、サンリオピューロランドを紹介する広告や雑誌、テレビ CM などで、モデルとして、1 年間活躍の場が約束されています。
 そして、グランプリ受賞者(1 名)と特別賞受賞者(1 名)には、特典としてアミューズでの無料体験レッスンを受講していただくことになっています。
 アミューズIR資料より

 オーディションの主催者はサンリオであり、入賞者はサンリオピューロランドのPR大使として1年間活動するわけですが、アミューズがオーディションに関わることにより、入賞者はアミューズのレッスンを受けることができ、将来的にはアミューズ所属→芸能界入りへの道も開かれていると。

 その公開オーディションがこの日、開催されるということで、さくら学院から帰宅部がゲスト出演することとなったようです。


 オーディションの告知

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https://www.puroland.jp/event/2013_audition

 おや?写真は2012年オーディションの入賞者のようですが
 なにか見たことがあるような・・・

 そうなんです。2012年のグランプリが有友緒心(ありともつぐみ)さん。現さくら学院中等部2年。有友さんはこのオーディションで入賞したことにより、アミューズ入りしたんですね。

 ピューロランドオフィシャルキッズモデルとして活躍する有友緒心さん

f:id:pierofw:20180723211656p:plain出典:http://conpetti.com/Sanrio/?p=785

 なお、オーディションにおけるサンリオとアミューズの提携は2013年で終わった模様。


 しかしそれにしてもピューロランドですか・・・

 ピューロランドがメルヘンの国ということはなんとなく知ってましたが、今回記事を書くにあたり少し調べてみたところ、びっくりしましたよ。
 ディズニーランドなんか比ではないほどの超絶メルヘン。
 なんでしょうね。とにかく少女の世界ですよあれは。
 フードコートがこれですよ!

f:id:pierofw:20180723211753j:plain出典:https://www.jalan.net/news/article/202883/

 あとは推して知るべしですよね・・・。どうしてもピューロランドの様子を知りたいかたは上のリンクをそっとクリックしてみてください。
 ここは、ここだけは大きなお友達はいっちゃいかんでしょ!

 とはいえ、さくらの父兄は猛者が多いらしく、このイベントに突撃されたかたがけっこういらっしゃってブログも残ってます。ご本人の名誉のためにリンクは貼りませんが・・・(ちなみにタワーレコードの某社長も来てた模様)

 いやあ、突撃するといいことがあるんですねぇ。
 なんと、キッズオーディションに、告知のなかったさくら学院クッキング部ミニパティがサプライズ出演!

遊んで!キッズオーディション2013
 日時:5月26日(日)10:30~
 場所:ピューロランド フェアリーランドシアター

 このオーディションの審査時間にサプライズでミニパティが登場し

 1:よくばりフィーユ
 2:ミラクル♪パティフル♪ハンバーガ

 2曲披露したとのこと。
 その後は帰宅部も登場し、「すいみん不足」を披露。
 ライブ後は授賞式のプレゼンターとして6人が賞状、トロフィー、キティちゃんのクッションを贈呈した。


 ちょっと待ってくださいよ。BABYMETALは今日、ロックフェスに出演するんすよ?
 その日にゆいもあはピューロランドぉおお?

 約1年前にサマソニに出演したときは、「ちゃおサマーフェスティバル」と日程が重なったため、さくら学院としてちゃおフェスに出演したあと、サマソニ会場に移動しました。
 2013年は、サンリオピューロランドで少女たちを楽しませたあとにメトロックに出演するという。メルヘンの国とロックフェスをはしごするのがBABYMETAL
 まさになんじゃこりゃ?でございます。

 

 

 

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 さて、メトロックのBABYMETALの出番は17:50から。
 一つ前のSTOROBOYが終わった直後のNEW BEAT SQUAREの様子

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 数少ないベビメタのファンたちが前のほうに陣取っているのが見えますね。
 当時のメイトはこの程度の勢力。
 NEW BEAT SQUAREという一番小さなステージだが、それでもキャパは5,000人。
 ほんとにこのステージを埋めることができるのだろうか?
 お客さん集まってくれるだろうか?

 開演30分前


 開演15分前


 開演5分前

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 開演後

f:id:pierofw:20180724123538p:plain出典:https://twitter.com/METROCK_pr/status/338595966968016896

 
 入場規制中の看板と入場待ちのお客さん

f:id:pierofw:20180724084705p:plain出典:https://ameblo.jp/ppphive/entry-11539388032.html

 なんと!入場規制がかかるほどの入りとなった!
 BABYMETALの(事実上)初のロックフェスで入場規制・・・
 なお、客観的事実を記すと、1,2曲だけ聞いて離脱するお客さんも多く、入場規制がかかったのはほんの数分程度。18:10から隣のステージで電気グルーヴだったため、そちらへ移動したお客さんも多かった模様。

 

  5,000人ものお客さんでパンパンに膨れ上がったステージでBABYMETALのライブが始まる。

【この日の模様を伝えるブログ】
https://ameblo.jp/ppphive/entry-11539388032.html
http://d.hatena.ne.jp/crossroad_2010/20130526/1369568185
http://secretdesire.blog14.fc2.com/blog-entry-2689.html
http://blog.livedoor.jp/lastexit-livememo/archives/28720826.html
https://gadgetintroduction.com/archives/1055


 「ワルキューレの騎行」をバックに、ゆいもあがBABYMETALフラッグを手に登場。お立ち台に上がり、旗を振る。

 続いて、SU-METALがBABYBONE(がいこつ)達に担がれて登場。
 おお!2012年6月のPOP'nアイドル以来の騎馬戦での登場だ!

f:id:pierofw:20180724123801j:plain写真はPOP'nアイドル時のもの(と思われる)。出典不明。

 ということで、この日はBABYBONEの当てぶりでカラオケ音源でいくことが明らかになるが、それでもこの騎馬戦の演出に会場大盛り上がり。メイトのテンションも高まっていく。


ド・キ・ド・キ☆モーニング

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2 いいね!
 煽りは「メトロック!」

3 Catch me if you can
 長めのイントロでお客さんを煽る

f:id:pierofw:20180724124041j:plain出典:https://twitter.com/BABYMETAL_JAPAN/status/338620208187056129
 なんじゃこの入りは!?
 ここでサークルモッシュが発生


4 ヘドバンギャー!!
 サーフ(ダイブ)が群発。メトロックはダイブ禁止のため、評判は悪かった模様。

5 イジメ、ダメ、ゼッタイ

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 ウォールオブデス発生。


 30分の出演時間をMCなしで駆け抜け、観客を煽りに煽りまくったBABYMETALは最後に「しーゆー♪」と言い残したのみで去っていった。

 


 この日はとにかく初見のお客さんが多く、貴重な感想がたくさんツイートされたようです。それをまとめてくれているのがBABYMETAL METROCK感想ツイートまとめ - Togetter

 非常に興味深い内容ですのでぜひご一読を。

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 しかし中にはすごいことをつぶやいてる人もいるんですねぇ↓

 
 初見の観客に衝撃を与えたBABYMETALですが、こちらのかたの感想が秀逸です。

ライブではBABYMETALに入場規制が起き、若干伝説の香が漂っていたのが印象的でした。
 https://gadgetintroduction.com/archives/1055

 

 こうしてメトロックで「伝説の香」を残したBABYMETALですが、SU-METALはのちにメトロックを振り返ってこのように述べている。

SU-METAL そういえばメトロックで初めて大きいWOD(ウォール・オブ・デス)が起きたんだ!はじめは「なんじゃこれ?」って思って。
ーーー SU-METALはお客さんを冷静に見てるんだね。
SU-METAL このときのフェスが凄く盛り上がっていて、フェスってあまり盛り上がらない・・・初めて観る人も多いから「あれ?」って雰囲気になるのが当たり前みたいな感じだと思ってました。でも、メトロックは最初から凄く盛り上がっていたんですよ。
 2013年11月20日発売 ヘドバンvol.2より

 大規模なウォールオブデスが初めて発生したのがメトロック。

 

 ここまでの各証言を見てもメトロックのBABYMETALが異様に盛り上がり、凄まじいインパクトを残したことが感じ取れるが、このメトロックのインパクトはそれに止まらず、その盛り上がり具合が映像として残された。

 この頃までBABYMETALのライブ映像というのは一般にはほとんど販売・流通されておらず、BABYMETALを観たことがない人がBABYMETALのライブ映像を観ようとしても、公式ではYOUTUBEにあがっていたアイドル横丁のいいね!の映像ぐらいしかなかった。一部の映像はCDの初回限定生産盤などに収録されていたが、そのようなものを見ることができるのはコアなファンのみ。BABYMETALを知ったばかりの人がライブ映像を観ようとしても、あとはさくら学院時代に重音部としてTIFに出演した映像かアイドル横丁のネット配信映像が掘ればでてくるぐらい。
 メイトや父兄はそのような映像を繰り返し見ていたわけだが、一般層への普及度合ではインパクトに欠けていた。
 しかし、メトロックはお茶の間にBABYMETALのライブ映像を届けたのだ。
 メトロックの主催には「MUSIC ON!TV」が名を連ねており、「MUSIC ON!TV」がメトロックの様子を放送した。


 先ずは2013年6月30日、インタビュー映像とライブの一部が紹介される。

■6/30(日) 21:00-22:00
[リピート放送:7/6(土)20:30-21:30、7/12(金) 21:00-22:00]
MUSIC ON! TV『“METROCK 2013”SPECIAL』 
※ライブ映像&インタビューオンエア
 http://www.m-on.jp/program/detail/metrock-2013-special/

www.youtube.com

 いやあ、どうですか。
 なにがすごいって先ずはインタビューのときにカメラが3台はありますね。
 で、ライブ映像がすごい。ステージ上のパフォーマンスのみならず、観客の盛り上がりも素晴らしいアングルでうまく伝えてくれている。
 そしてインタビュアーがBABYMETALをリスペクトしているのを感じる。
 要は、全体として、BABYMETALをアーティストとしてリスペクトしているのが感じ取れる。
 これはBABYMETALだけではなく、全てのアーティストに通じていて、この番組はミュージシャンそして音楽をリスペクトしてるんですよね。
 「MUSIC ON!TV」は音楽専門チャンネルであり、このフェスの主催者でもあります。
 音楽が好きで好きでしょうがない人たちが集まった番組であり、スタッフのひとりひとりが音楽が大好きなんでしょうね。
 そういう人たちがつくるライブ映像なんだから素晴らしいものにならざるを得ないわけです。

 インタビュアーのかたの最後の感想がいいですよね。

すっげ~ (絶句)
この終わり方見た?
もう「いえ~」って(キツネポーズ)
それで3人このポーズでそのまんまでステージおりたんですよ。
すっげーな。

 見たまんまのこと言ってますね(笑)
 BABYMETALのライブを観た直後の人に感想を聞いても「小学生みたいなことしか言わない」とよく言われますが、こうなっちゃうんですよねぇ。
 この小学生並みの感想をあえて放送しちゃう「MUSIC ON!TV」はやはりわかっているとしか。

 

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 BABYMETALの「なんじゃこりゃ?」を見事に体現するジョージ・ウィリアムズさん

 

 

 2013年7月26日、BABYMETALのライブ映像が放送されます。

5/25、26に新木場・若洲公園で開催された“METROCK 2013”2日目のWINDMILL FIELD とNEW BEAT SQUAREのステージを2時間にわたりお届け!
MUSIC ON!“METROCK 2013”ライブスペシャル WINDMILL FIELD & NEW BEAT SQUARE<day2>
初回放送:2013/7/26(金) 21:00ー23:00
 http://www.m-on.jp:80/program/detail/metrock-2013-live-special/

 ここでついにBABYMETALのライブ映像が大々的にお茶の間に届けられました。
 放送されたのは「ド・キ・ド・キ☆モーニング」と「Catch me if you can」の2曲

 なんと隠れんぼの歌が放送されちゃいました。

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  Catch me if you canは当時、全く映像がなく、「とにかく振付がかわいい」と噂だけが流布されていたもの。
 それがBABYMETALのライブ映像が初めてお茶の間に届けられた日に選ばれてしまったんですねぇ。

 そしてこの観客の盛り上がり。

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 放送された翌日には、日本の動画サイトのみならず、中華圏の動画サイトなどに一気に拡散していった様子が見てとれます。

 こうしてBABYMETALは(事実上)初のロックフェスで口コミのみならず映像でもその実力を知らしめることに成功。
 なお、この秀逸な映像を放送し、BABYMETALの勢力拡大にひと役買ったメトロックは、2年後、さらに素晴らしい映像を世に送り出すことになる。


 最後にMOAMETALのコメント

 2013年度のメトロックに出演させていただいたときに、ほんとに私たちにとってもきっかけとなったフェスで。日本のフェスをまわる最初のフェスだったのですごく印象に残っていてすごい大好きなフェス。(後略)
 2015年にメトロックに出演した際のインタビュー映像より

 メトロックできっかけをつかんだBABYMETALは、2013年、怒涛の如く日本のフェスシーンを席巻していくことになる。

 

写真集「さくら学院 中元すず香 2013年3月 卒業」の謎

 

あなたはないだろうか
少年時代に見ていたあの景色を
少女時代に通り続けたあの道を
誰かに見て欲しいと思ったことが

ふるさとの美しい景色
登下校の道
部活に励んだあのフィールド
青春時代の全てが詰まった場所

あの日、15歳の少女は思い出の道を歩いた
中元すず香またの名をSU-METAL

5年後 彼女の歩んだ軌跡をたどる

 

 

 

 

 BABYMETALの広島公演が発表されたのはいつのことだっただろうか。

 「LEGEND - S - 洗礼の儀 -」それは中元すず香の20歳の生誕祭でもあり、広島凱旋公演でもあった。
 14歳にして広島を離れ、世界を駆け巡り、東京ドーム公演を経、ついに広島へ凱旋するのが20歳の生誕祭。
 中元すず香の広島愛に思いを馳せるとなんとも劇的な公演であり、メイトも沸き立っていた。日本各地からメイトが広島に押し寄せ、多くの人々が広島観光もしようとプランを練っていたであろう。

 私も、ライブに参戦するだけでなく、中元すず香ゆかりの地をできるだけ多く訪ねようとしていた。

 ・アルパーク
 ・アステールプラザ
 ・基町クレド
 ・とうかさん
 ・平和大通り
 ・原爆ドーム平和記念公園
 ・宮島

 訪れたい場所はたくさんあった。
 だが、もう一つ。
 中元すず香のルーツと呼べる場所で、必ず訪ねたいところがあった。

 2泊3日の広島旅でこれらの場所をいかに効率よく巡れるのか事前調べをしたところ、その場所は、ライブ会場の広島グリーンアリーナなどがある広島の中心地からは離れた場所にあり、電車で行くのは難しそうだということがわかった。

f:id:pierofw:20180628040104j:plain右下オレンジ色〇印がその場所。広島の中心市街地からは少し離れている


 では、バスはどうだろうと調べてみるが、バスの路線というのは情報が少なく、そもそも広島の地理に詳しくないよそ者にはさっぱりイメージが掴めずわからなかった。
 広島駅からでているバスに乗ればその場所がある南区方面へ行けることはわかったので、いちど広島駅まで戻ってから行こうか、それともタクシーを使うかと考えたところで調べるのをいったんやめていた。

 

 ライブ直前に耳よりな情報を目にした。

「出汐町バス停へは広島駅からも、①~⑤のロケ地に近い八丁堀や本通からもバス1本で行けます」

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 https://ameblo.jp/atsushi-metal/entry-12326185283.html


 おや?

 「出汐町バス停」と聞いてピンとくるかたもいるだろう。
 出汐町バス停は、中元すず香の唯一の写真集であるさくら学院 中元すず香 2013年3月 卒業」に掲載されている写真に登場する。

f:id:pierofw:20180628040528j:plain写真集にある有名な1枚。「出汐町」の文字を写し出すレアな構図となっている。


 「さくら学院 中元すず香 2013年3月 卒業」のロケ地は元々沖縄が予定されていたが、中元すず香本人の意向でロケ地を広島に変更したことが知られている。

中元すず香卒業写真集制作話3/5。卒業旅行は「すぅが生まれ育った街を皆さんに見てもらいたい」という本人の発案で広島に。路面電車とASH近辺での撮影も本人発案。ちなみに海は江田島市沖美、落ち着いた雰囲気の衣裳は尾道で撮影しました。
 https://twitter.com/BIGONEGIRLS/status/321261740501385219

728 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/03/20(水) 21:23:10.88 0
>>719
編集部は予算があるので沖縄を予定していたが
すず香の方から私の生まれ育った広島をみんなに見て欲しいと言ったそうだ
聖地巡礼するしか
 2ちゃんねるさくら学院★118時間目」スレッドより

 沖縄での撮影より故郷広島を選び「すぅが生まれ育った街を皆さんに見てもらいたい」と・・・

 

 卒業写真集には広島の美しい風景がたくさん収められている。

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 この写真集の撮影箇所を巡る旅「聖地巡礼」を行うメイト諸氏も多い。今回の広島公演にあたり、他県から訪れるメイトのために地元広島のメイトが聖地巡りの紹介をしてくれていたのが当該ブログだった。
 私は、他の重要箇所を訪れることを優先していたため、写真集の聖地巡りは計画していなかったが、広島の地理を把握するため、当該ブログをチェックしていた。
 写真集の撮影地である出汐町バス停がその場所への最寄りのバス停なのだという。
 出汐町バス停からその場所への行き方を調べてみた。

 

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 これは、Googleマップに出汐町バス停と目的地の位置を入力し、経路検索した結果。オレンジの線がコンピュータが自動で描き出したもの。
 歩道橋を渡るとでた。
 「歩道橋」そして「堀田建設」という文字を目にし、ピンときた。

 堀田建設も「さくら学院 中元すず香 2013年3月 卒業」に掲載されている一コマではないか。

f:id:pierofw:20180628095048j:plain「堀田建設」の看板が印象的な1枚。構図的に歩道橋の上から撮影したのではとされている。


 まるですぅちゃんがその場所への行き方を指し示してくれているようでとても嬉しくなったが、いずれにせよ、出汐町バス停からその場所へ行くのは実に簡単なことがわかった。


 さて、問題はこのバス停へ行くためのバスにどこから乗るかである。
 上のブログに「八丁堀や本通からもバス1本で行けます」とある。
 地図を見るとどうも本通というのはグリーンアリーナからほど近いところらしい。

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左上にグリーンアリーナ、中央下に本通

 ということで、会場のグリーンアリーナ周辺からもバスに乗っていけることがわかり、バス停の詳細などは調べず「行けばわかるだろう」という程度で事前調べを終えた。

 


 広島公演2日目の2017年12月3日、朝から原爆ドーム平和記念公園を訪れた私は、グリーンアリーナのすぐお隣り旧広島市民球場跡地で行われた「まなみのりさ」の野外ライブを観覧した。
 まなみのりさはアクターズスクール広島出身の3人組で、中元すず香の先輩だ。
 まなみのりさのメンバーと中元すず香はアクターズスクール広島在籍期間が重なっており、同じステージに立つことも多かった。
 まなみのりさはスクール在籍時からユニットを組んでいて、随分長く活動している。一時期東京でも活動していたが、紆余曲折あり、現在は再び拠点を広島へ戻しているという。そんなことを赤裸々に語りつつのエモーショナルなステージに触れ、うっすら落涙してしまった私は、次の目的地へ向かった。


 旧広島市民球場跡地からバス停があるであろう本通り方面へ地図を頼りに進む。
 そごう広島店の前まで来くると大きな交差点がある。私はそこで立ち止まり、車の動きを確認した。

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 自分がいる地点から、次の目的地は南側(地図でいうところの下側)方面。
南へ向かう自動車は交差点の向こう側を走っている。
 ああ、本通りのあたりで南行きのバスに乗るためには、交差点を対角に渡らないといけないのか。

 

 しかし、なんと、この交差点、横断歩道も歩道橋もないのだ・・・

 

 一瞬呆然と立ち尽くしたが、周りの人の動きを見ると、どうも地下通路があるようで、人の流れは地下へと向かっていた。

 地下なら交差点を斜めに渡るために2度も信号を待つ必要がないので楽だななどと考えつつも、ライブ当日のあまり時間がない中での観光で気が急いていた私は、急いで地下通路へと向かった。

 

 地下へ下りた私は、面食らった。

 交差点を渡るための薄暗い地下通路をイメージしていた私の前には、綺麗に整備された近代的な地下街が広がっていたのだ。

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 おや?
 と思いながらも、急いでいた私は、地下の交差点を早足で突っ切ろうとする。

 

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 ふいに視界の隅に何かを見た。

 

 あれ?

 なにか違和感を感じた。

 一瞬たちどまり、周りを見渡す。


 「綺麗な地下街だ。しかし地下にこんな空間が広がってるとは驚いたなあ。予想外の光景に驚いたから違和感を感じるのかな」

 そう思い直し、先を急ぐ。

 

 地下で交差点を対角に渡り、最も近い出口から地上にでようとする。 

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 あれ?

 また違和感である。

 なにかこの光景、見たことあるような気がする。

 デジャブ。

 違和感の正体は、既視感だった。

 なんでデジャブ?

 初めて訪れる場所なのに・・・

 などと思いながらエスカレーターに乗らずに駆け足で階段をあがる。

 

 このとき、私はまだ本通りにバス停があるのかの確信はもっておらず、おそらくあるだろうという見込みで行動していたので、とにかくバス停を探すことに気持ちが向いていたのだ。
 デジャブはたまにあることなので、すぐに忘れてバス停を探した。

 本通り付近でバス停はすぐに見つかり、停留所の案内を見ると、出汐町へ行く路線も走っていることがわかった。
 10分もしないうちにバスが到着し、無事にバスに乗車することができた。
 バスに乗ると、その場所へ行ける喜びが胸に溢れてきて幸せな思いに満たされながら広島の美しい街並みを堪能した。

 

 その後は出汐町停留所でバスを降り

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 歩道橋を渡り

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 その場所へ到着。

 

 その後、お好み焼「すーちゃん」で遅い昼食を済ませ、グリーンアリーナへ戻った。

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 広島2日目のライブは一般販売でチケットをとったため、ステージから最も遠いエリアの後ろから2列目という席だったが、全体を俯瞰で見ることができ、BABYMETALのライブのみならずメイトの皆さんの奮闘ぶりを堪能した。
 初日にはなかった「THE ONE」前の観客からの途切れない拍手などもあり、感動に浸りながら会場を後にした私は、広島メイト会が企画してくれた打ち上げ会場に向かった。

 打ち上げ会場へは歩いてもいける距離だったのだが、広島メイト会は「多くの人が他県から来ているから、ライブ会場から打ち上げ会場までもエスコートする」という至れり尽くせりの対応をしてくれており、幹事に率いられ、路面電車で会場へ向かった。
 ほんの数駅で路面電車を降りた際、幹事のかたが言った。

「こんなに近くてなぜ電車に乗るかと思ったかもしれませんね。乗車した紙屋町西駅はすぅちゃんの写真集の撮影場所なんですよ。そんなことも感じて欲しくてわざわざ電車に乗りました」

  え!?
 あの駅が?
 グリーンアリーナ最寄りのあの駅が?

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 昼間に地下街を歩いたりバスに乗ったりしたあの辺りの駅で撮影・・・ 

 わたしは記憶にある写真集の画を探す。
 卒業写真集の写真ぐらいはだいたい朧げに記憶している。 

 この写真か・・・

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紙屋町西駅が写真集の撮影場所」 

紙屋町西駅が写真集の撮影場所」 

紙屋町西駅が写真集の撮影場所」

 

  幹事さんの言葉が頭の中で何度もこだまする。
 ・・・。
 そうか!
 昼間感じたあの既視感 
 偶然歩いた地下街は写真集の撮影場所だったのか!

 

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 なんてことだ
 私の心はある思いにとらわれる
 その思いから離れることができない
 もしかして、あの写真たちはこういうことではないのか・・・

 

 記憶にある写真集の画を必死にたぐり寄せる
 各写真ごとの画は思い浮かぶが、写真集の構図がわからない。
 写真個々の画ではなく全体像が必要なんだ・・・

 

 打ち上げは楽しかったものの、気持ちはその思いに捉われたまま。
 翌日は、メイトさん数人と、アルパークや宮島を訪れ、宮島ではもみじ狩りに勤しみ、広島すぅ旅を満喫したものの、やはり気持ちはどこか上の空。

 

 

 家へたどり着いた私は、さっそく写真集を広げる

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 おおおぉ・・・
 記憶の中で個別バラバラだった写真たちは、なんと見開き2ページに収められているではないか
 思い付きだったものに輪郭ができてくる
 このページは、もしかして、すぅちゃんが実際に歩んだ道
 あの場所への道を指し示しているんじゃないか?
 思い付きであり、半信半疑だった。
 わたしはすぐさま検証にとりかかった。

 
 あの場所への道と仮定して、目的地にもっとも近い右下の写真を⑥番とする。出汐町のバス停からその場所へ行くことは明らかなので左の写真が⑤番。
 昨日実際に歩いた⑤→⑥のルートだ。
 その他の写真は仮にABCDと置く。

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 ABCDの写真がどこで撮られたのか。
 先ずは先人の知恵を拝借する。
 これまでの各メイトさんたちの検証によりはっきりしているのは
 ・Aはシャレオという地下街で撮影されたものであること
 ・Dは路面電車紙屋町西駅

 はっきりしてないのは
 ・Bはシャレオの地下街から地上へ上がるエスカレーターなのはほぼ間違いないが、シャレオにはエスカレータが多数存在し、特定が難しい
 ・Cは路面電車内の撮影で場所の特定はほぼ不可能

 そうなのか・・・
 ここで私は自分の仮説に自信がなくなった。
 路面電車、地下、バスという3つがどうも結びつかなかったのだ。
 路面電車は地上を走っているからこそ路面電車なのであり、実際に私が紙屋町西駅を利用した際も横断歩道を渡って駅に行った。


 話しが見えにくいので写真で見てみる。
 こちらは広島の一般的な路面電車駅のつくり。

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 広島の路面電車は、道の中央を走っており、駅も道の中央につくられていることが多い。電車利用客が駅にたどり着くためには、車道を横切る必要がある。

 こちらが紙屋町西駅の俯瞰図

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 赤枠が駅。駅左側に横断歩道が見える。

 こちらは紙屋町西駅を上の写真左方向から撮影したもの。降車した乗客たちが横断歩道を渡るために信号待ちしている。

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 わたしもまさにこの横断歩道を用いて、駅を行き来していたのだ。
 路面電車と地下がどうも結びつかず、仮説は間違いなのかなと思えてきた。
 この紙屋町西駅は他の写真の撮影場所となった地下街のすぐそばにある。駅周辺で多くの写真が撮影されたのは間違いないが、それがあるルートを指し示すためのものとするのはさすがに飛躍し過ぎなのか。

 考えなおしてみる。

 仮に路面電車とバスを使いその場所へ行ったとして、その上でさらに本通りのバス停からバスに乗車したとしても、紙屋町西駅ではなく、紙屋町東駅からのほうがアクセスがいいはず。交差点を対角に渡る必要がないのだから。

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 それにだいたい本通りのバス停を使うかについても何ら根拠がない。広島駅からバスはでているし、他にもたくさん停留所がある。どこでバスに乗るかは全くわからないじゃないか。

 そんなことを思いながら、ともかく他の撮影地を詳しく調べてみようと、地下街の花屋の前で撮影されている写真Aを調べた。

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 先人たちの調べによるとこの写真Aはシャレオにある「さくらい」という花屋さんのあたりらしい。
 さくらいがどこにあるんだろうとシャレオのマップを検索してみると、詳細なマップが見つかった。

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 中央広場(交差点の下)のあたりを拡大してみると

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 さくらいがあった。なんと昨日自分が横切ったあたりだ。だから既視感を感じたのか。

 

 って、え?

 

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 なんと!さくらいのお隣りに「広電紙屋町西電停入口」と書いてあるではないか!
 「広電」とは広島電鉄の略で路面電車のこと。「電停」は電鉄停留所の略なのかな?
 え!? そうなの?
 もしかして路面電車の駅が地下街と繋がってるの??
 慌てて、GoogleMapをフル活用。こういうときのGoogle先生はすごい。 

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 うおおお!
 紙屋町西駅から地下へ下りていく乗客の姿がストリートビューに写ってるいるではないか。なんてこった。紙屋町西駅には地下へと繋がる出入り口があったんだ。


 はい。自分は広島グリーンアリーナへ行くために実際に紙屋町西駅を何度か使っており、その際は駅の西側の横断歩道を活用していたため、東側に地下へ下りていく出口がったことに気づいていなかったのです。
 路面電車の駅が地下街へ繋がるなんて全く想像してませんでした。(路面電車って牧歌的なイメージだったので。すいません)

 そこで地下街のことを調べてみた。

紙屋町シャレオ
広島市の繁華街・紙屋町にある地下街。
国道183号線と国道54号線が交錯する紙屋町交差点の地下に広がる。
広島電鉄路面電車)、広島新交通1号線アストラムライン)、広島バスセンターといった交通の結節点を地下で結ぶだけでなく、広島県庁、旧広島市民球場、そごう広島店、エディオン広島本店といった広島の重要拠点にも通じている。

 紙屋町交差点は国道の交差点であるだけでなく路面電車もここで交差するという往来の激しい交差点であり、交通渋滞の緩和の目的もあり、地下が開発された。そのため、この交差点には歩行者が渡れる横断歩道も歩道橋もなく、道を横切るには地下街を使用するしかない。
 実はこの地下街は「街」でなく「道」扱いであり、地下の通路は市道である。

 視界が一気に広がってきました。


 花屋の写真をよくよく見てみる。

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 右端に通路が写っている。黄色の線が続いている。矢印のサインがある。
 これが路面電車へと繋がる出入り口ではないのか。

 先人メイトさんのページを見る。

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「〇〇電車〇〇〇のりば」と書いてある!間違いない。
 そうか、そういうことだったのか。
 さくらいは、紙屋町西駅から地下へ下りたところにあったのだ。

 そしてすぅちゃんは出入り口方面に背を向け歩いている
 これで時系列がはっきりする。
 路面電車に乗ってきて(写真C)、紙屋町西駅で電車を降り(電車D)、地下街に下りる(写真A)

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 仮にすぅちゃんが電停への出入り口に向かって歩いていれば、順番が逆になるわけだ。

 そして重要なことだが、南へ向かって花屋さんの前を横切っている。

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 すぅちゃんの立ち位置(赤丸)と撮影方向(矢印)。すぅちゃんは地図の下方向(南)へ向かっている。
 南方向は、昨日、私が歩いた方向。本通りバス停がある方角ではないか。
 ここで仮説はほぼ確信に近いものにかわる。
 路面電車 → 地下街 → バス → 出汐町 という経路なんだと。

 

 
 さあ問題はエスカレーター

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 ここまでの仮説を是とすると、このエスカレーターは、バス停に近いところにでてくるエスカレーターでなければならない。

 シャレオ地下街のマップに目を通す。
 仮説に基づくと、本通りバス停方面へ向かうために地下で交差点を対角に横断し、地上へ抜けるには「中央4」の出口を使うはずだ。エスカレーターの表示もある。

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 確認すべくGoogle Mapを駆使する。
 しかしストリートビューでは、地上にある出口付近の状況はわかっても、中の様子まではわからない。エスカレーターがあるのかさえも確認できなかった。

 そこで、先人の研究にじっくり触れてみる。
 聖地巡礼の研究をしているメイトさんの間では、シャレオの地下通路から地上へでるエスカレーターはどれも形状がよく似ており、特定が難しいとされているが、手掛かりになるのが、階段とエスカレータがどちらにあるかという点。
 写真集のものは、階段が右側・エスカレーターが左側にあるが、シャレオのエスカレータには、階段が左・エスカレーターが右のパターンもある。数あるエスカレーターの中から、エスカレータ右のタイプは対象から外すことが可能。

 そんな前提のもと、聖地研究に詳しいあるメイトさんは「西8」出口あたりのエスカレータではないかと説いていた。曰く、ここは原爆ドームに近い出口であり、原爆ドーム付近も撮影地になっていることから、ここではないかと推測したと。

 なるほど・・・
 と思いながら
 さらに調べていると、広島公演中に聖地巡りをした人がツイッターエスカレーターの写真をあげていた。

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 たしかにエスカレータが左側にある。
 思い切って尋ねてみた。
 「この写真は中央4ですか?」

 答えは、なんと「中央5」であると。

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 曰く、くまなくエスカレータをまわってみたが撮影地として判明している花屋の近くかつ左側にエスカレーターのある場所だったので、ここではないかと推測したと。至極もっともな推測で、なるほどと思わせてくれた。

 そうか・・・

 でも、中央5では、目的地と反対方向の車道側にでてしまう。
 出汐町へ行くための本通りバス停は反対の車道側なんだよなあ・・・


 そこでこんどは広島オフ会の幹事のかたに聞いてみる。
 「エスカレータの写真は中央4ではないですか?」
 答えは別のエスカレーターだった。
 少なくとも中央4ではない。中央4はエスカレーターが右側にあると。


 なんということだ。ここで思い当たった。
 私が実際に昨日つかった出口は中央4だったのだ。
 そのときは慌てていて階段を駆け上がったのだが、よくよく思いおこすとエスカレータは右側にあった。
 自分が使った出口が中央4だったなんて。

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 ここで詰んだ。
 中央4は撮影場所ではない。
 西8はあまりにもバス停から遠い。
 中央5は車道の反対側
 広島メイトさんが示唆した出口もバス停から離れている。
 これはいったいどういうことなのか・・・

 私は昨日の自分の行動を反芻する。
 自分がでた出口は中央4
 そこからどうやってバス停に向かったか?
 地上にあがったあと、すぐにバス停が見つかったか?
 いや、道沿いを少し歩いたか?
 そう、確かに南方面へ向かって歩いた。
 バス待ちっぽい人だかりができている場所を見つけ、あそこかな?と思いながら道を一本横切った・・・
 そうか!たしか横断歩道を一つ渡ったぞ!
 私はGoogleマップをできる限り拡大して目を落とす。

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 Googleマップにも「中央4」とか「中央5」の印がつけられていた。
 いまはマップに表示されている言葉の意味がわかる。これは地下通路からの出口のこと。地上からみたら地下通路への入り口になる。
 自分は中央4の出口から出て、道路を一本横切り(斜線部)、南へ向かったんだ。
 そうだ。バス停はたしか三井住友銀行の前にあったな。
 ということは、このちっちゃなマーク(赤丸囲い)がバス停を示しているのか・・・
 バス停は考えていたよりだいぶ南側にあったことを把握した。

 そこではたと「南4」という印があることに気づく。

 え?これはもしかして地下通路からの出口?
 慌ててシャレオのマップを確認する。

 

 

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 なんということだ。南4の出口にはエスカレーターのマークが記されているではないか。
 自分はいかに交差点を対角線上に横切るかしか考えていなかったため、こんなに下のほうの出口を使うことに気づかなかった。
 そうか、ここは地下通路なんだ。地上は細い歩道を人込みのなか歩いて横断歩道も渡らないといけいない。車が走っていない安全で快適な地下通路を通って、バス停に最も近い場所で地上にでるということか。

 私はもう確信に近いものを感じた。

 写真Bの撮影場所は、南4出口のエスカレーター

 

 

 

 

 

 


 2018年3月18日、私は再び広島を訪れていた。
 アクターズスクール広島の春の発表会を見に来たのだ。
 真っ先に訪れた場所

 紙屋町西駅。広島駅から電車に乗ったため降りたプラットフォームは下り方面。

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 反対側の上り方面のフォームへ渡る。

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あった。地下街「紙屋町シャレオ」へ通じる階段だ

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 階段を降りた先の踊り場から。エスカレータは左側(下から見ると右側)にある。この先を右に曲がるとあの花屋があるはずだ。

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 あった。花屋さん

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 花屋さんの横を通る

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 花屋さんから遠ざかる

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 中央広場を突っ切りシャレオ南通りへ入る

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 シャレオ南通りに入ると左手に南2出口が見える

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 さらに南へ進むと左手になにやらガラス戸が見えてきた

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 ガラス戸に近づくと、、、

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 あった!南4の出口だ!!

 私は恐る恐る扉を開けてみた。
 予想が正しければエスカレータは左側にあるはずだ・・・

 

 

 おおおお!!!左側にエスカレータ!!

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 エスカレータに乗る。天井には丸ライトがついている。いい感じ。

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 進む

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 さらに進む

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 振り返る

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 地上に出て南方向を見渡すと三井住友銀行の看板が見え、その前にバスが停まっている。

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 少し南へ進み、北側を振り返る。
 手前が南4出口、奥が南2出口。南2には階段しかない。
 中央4はさらに奥にあり、左折してくるタクシーが写っている横断歩道を渡る必要がある。

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 本通りバス停に着く

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 バス停は三井住友銀行の真ん前にある

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 路線図を確認する。出汐町へは10分とある。

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 こうして全てが予想通りの結果となった。

 

 

 

 路面電車に揺られて(写真①)、紙屋町西駅に到着する(写真②)。地下に下りて花屋の前を横切り(写真③)、地下通路を通り

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 エスカレータに乗り南4出口から地上へ(写真④)。本通りのバス停からバスに乗り、出汐町の停留所で下車(写真⑤)。歩道橋を渡る(写真⑥)

 

 


「すぅが生まれ育った街を皆さんに見てもらいたい」

 その核となるのがこのページ。
 広島の海岸や尾道といった美しい風景も大事。お好み焼きも大事。
 でも、すぅが一番知っている広島は、6年間通い続けたあの道。
 こんなところを毎週通い続けたのが等身大のすぅ。
 そのときがあったからいまの私がある。
 皆さんに見てもらいたい。

 このページはそう語りかけてきている気がする。

 

 

 

 

 

 


(後書き)
 弊ブログは、出来るだけ客観的な事実を積み重ねながら中元すず香さんの姿に迫っていきたいと考えて記事を書いてきましたが、今回は、完全なる憶測と妄想が根拠のエントリーとなっています。
 ・広島へ撮影地を変更したのがすぅちゃんの意志であること
 ・すぅちゃんはミステリー好きで謎かけが得意であること
 ・出汐町と堀田建設の写真の構図 等
 状況証拠的なものはいくつかあるのですが、今回の記事を書くにあたり、肝心かなめのエスカレータの写真について、シャレオのエスカレータをくまなくチェックしたり、同じ構図で写真を撮った上で撮影地に間違いないのかといった検証をしているわけでもなく、南4出口が撮影地であると断定することは、客観的には難しいと言わざるを得ません。
 他のメイトさんが推測している中央5や西8も推測理由がしっかりあり、相当有力なものだと考えています。
 それでもこの記事を書かざるを得なかったのは、劇的な広島公演で捉われたあの思いを忘れたくないという、Legend-S-の衝撃がいまでもなお続いている結果であり、すぅちゃん生誕祭に免じて憶測妄想に基づく記事であること、なにとぞご容赦ください。