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広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

190 絶対可憐チルドレンアニメ化 運命の歯車が回りだす

 2008年1月、小学館週刊少年サンデーに連載中の絶対可憐チルドレン」のアニメ化が発表された。

f:id:pierofw:20160321231545j:plain週刊少年サンデー2008年6号(2008年1月9日店頭販売)

 

 絶対可憐チルドレン(以下、絶チル)は、2004年8月連載開始以来、現在も連載が続いている椎名高志による人気漫画。

絶対可憐チルドレンストーリー
 21世紀、超能力者(エスパー)は増え続けていた。彼らは軍事、外交、経済等あらゆる分野で活躍し、国際競争の鍵を握っていた。しかし、最高ランクである超度7のエスパーは日本国内に三人しか確認されていなかった。その三人とは明石薫、野上葵、三宮紫穂で、いずれも10歳(物語開始時点)の少女であり、内務省特務機関超能力支援研究局・通称:B.A.B.E.L.(バベル)においてチーム「ザ・チルドレン」として働いていた。
 優秀な超能力研究者である皆本光一は、能力を見こまれてザ・チルドレンの現場運用主任となり、指揮官として数々のミッションを共に解決していく中で、チルドレンの信頼を得る。彼らに見守られながらチルドレンたちは成長していく。
  Wikipediaより引用

 

 アニメ制作は「ジェネオン エンタテインメント株式会社(ジェネオン)」
 ジェネオンはそもそも音楽制作を主事業として成長した会社で、アニメ・レコード制作を総合的に行う企業である。

 絶チルのアニメ化は2008年初春に発表され、そのときには声優陣も決まっていたというから、具体的な企画は2007年秋あたりから進行していたことだろう。
 声優陣の配役リクエストも終えた椎名には懸念事項が残っていた。
 主題歌をどうするかである。当時のアニメ主題歌は、商業ベースで成功を収めている歌手がタイアップとしてアニメそのものとはあまり関連のないイメージソングを歌うか、声優陣の人気にあやかり、声優陣が主題歌を歌うかが主流であった。
 しかし、椎名には、ゆずれない思いがあった。椎名はイメージソングとかタイアップ曲とかではなく、『チルドレン』の世界観やテーマをヒロイックに、そして可憐に歌い上げる正真正銘の<主題歌>の制作、そして歌手まで作品のイメージに合わせた10歳の少女ユニットに歌わせることを要望した。

  こうしてアミューズ絶チル主題歌を歌う少女ユニット選抜の打診がもたらされる(なお、絶チル連載の週刊少年サンデーの出版社である小学館は、アミューズがマネージメントを引き受けているちゃおガールを擁する少女漫画誌「ちゃお」の出版社でもある)。
 一方、2004年にモデル部門を設け、2005年以降に本格的にキッズ獲得に努めてきたアミューズもこの話に飛び乗る。アミューズキッズ初のアイドルユニット結成の機運は醸成されていた。
 こうして、「10歳」の3人組の選定に向けて、オーディションが行われることとなった。

 

 アミューズが送り込んできた逸材
 まずは、武藤彩未

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 武藤はアミューズが2005年に獲得して以来、アミューズキッズのエースであった。ちゃおガールでもメインのCMモデルを務めている。アミューズキッズといえば武藤であり、武藤といえばアミューズキッズというべき存在。
 ただ、武藤はキッズモデルとしての経歴は豊富なものの、歌やダンスの経験はなかった。そこが懸念材料ではあったが、オーディションで大塚愛の「さくらんぼ」を歌い、持ち前の大人顔負けのキャラを生かし、見事オーディションに合格。当時小学5年生11歳であった。

 

 次に島ゆいか

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 島は熊本在住であり、九州地方のCMに出演していたところ、これまた2005年にアミューズにスカウトされた。アミューズキッズでは地方組のエース的存在として将来を嘱望されていた。

 トヨタbBのCMにも出演していた期待の島は、岡本真夜の「Tomorrow」と美空ひばりの「悲しき口笛」を歌い、オーディションを突破する。当時小学5年生11歳。

 

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 この写真は2007年にアミューズモデルスを紹介したページをキャプチャしたもの。キッズたちの並びを見るとなかなかに面白い。1番目の武藤彩未、3番目の飯田來麗は最も初期に子ども向けファッション誌「Kid's Style」の専属モデルから引き抜いた逸材であり、その間に挟まったかたちで2番目に島ゆいかの名前がある。
 このように、初期にスカウトしたキッズたちにはアミューズとしての期待・思い入れがあるはずであり、他のキッズたちとは扱いが違うのは人の情けというもの。武藤彩未は常にアミューズキッズのエースとしての期待と責任を背負い続け、唯一ソロデビューも果たす。また島ゆいか飯田來麗が「スピカの夜」という番組を持つことになった背景も見えてくるようだ。

 

 そして中元すず香(小学4年生10歳)である。

f:id:pierofw:20160321233034j:plain※この写真が小学4年生時のものかはわかりません


 中元はオーディションにてAKB48の「BINGO!」を披露した。本人は「本当はバラードが得意なんですけど、明るい曲って言われたのでこの曲にしました」と述べている。

 

 オーディションの結果を伝えたられたときの気持ちを中元すず香はこう述べている。
 「お母さんから聞いたんですけど、別のオーディションに落ちた話と同時だったんですよ。だからリアクションできなくて・・・」

 中元すず香がオーディションに落ちた!?まったく信じがたい!プンプン!!

 オーディション等の経緯は下画像参照

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 こうして絶対可憐チルドレン主題歌を歌うことになった中元すず香。必然の出会いともいえる武藤彩未とともに運命の歯車は怒涛の如く回り始めるのだった。

 

 


(注)絶チルの主題歌を「10歳」の少女に歌わせるよう椎名先生が要望したというくだりは、先生の以下のブログを参考に想像を交えて記しています。「要望した」というのは確認できた事実ではありませんのでご了承ください。

 さて、予告編で流れてたOP主題歌『Over The Future』を歌ってくれるのは、リアル10歳の女の子三人組<可憐Girl's>。『チルドレン』の世界観やテーマをヒロイックに、そして可憐に歌い上げた正真正銘の<主題歌>です。イメージソングとかタイアップ曲とかではなく、歌手まで作品のイメージに合わせたわけで、原作者としては感涙モノ。

 http://cnanews.asablo.jp/blog/2008/04/03/2941854