広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

550 さくら学院「メジャー」デビュー決定

 

 2010年9月11日、武藤彩未が学院日誌である報告をします。

この前、さくら学院2曲目のレコーディングがありました
夢に向かってとは、また違う感じの曲で
難しかったですがレコーディングに向けて、たくさん練習したので、良い感じに出来たと思います!!
 http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-10645351468.html

 いよいよ2曲目が完成。これはCD発売も近いのか?

 

 2010年10月1日、遂にさくら学院のメジャーデビューが生徒会長武藤彩未によって報告されます。
 以前、水野由結の学院日誌でも見たように「とあるレコード会社さんにプレゼンし、ダメだった事もありました。まだまだこんなんじゃダメなんだという厳しさも知り」唇を噛み締めたであろう彼女たち。
 武藤彩未の日誌は、ついにメジャーデビューが決まった喜びに溢れています。

 

題名「嬉しい嬉しいお知らせ♪」

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 http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-10664200740.html

 ちなみに、メジャーデビューそのものについては、9月下旬にはHPで発表されていました。
 参照:http://blog.livedoor.jp/yakushimaruhiroko/archives/51771231.html


10月25日には曲名も発表されています。

さくら学院メジャーデビューシングル「夢に向かって / Hello ! IVY」
メジャーデビューシングル「夢に向かって / Hello ! IVY」
2010年12月8日リリース!!
【収録曲】
 1.夢に向かって
 2.Hello ! IVY
 3.School days
 4.夢に向かって (Instrumental)
 5.Hello ! IVY (Instrumental)
 6.School days (Instrumental)
 ■初回封入特典:さくら学院生徒カード(初回生産分にのみランダム全11種類から1種封入)
 品番:TFCC-89321
 価格:¥1,500(tax in)
 http://www.sakuragakuin.jp/news/single.php?id=10

  レコード会社はトイズファクトリー

 さくら学院デビューはたいへん喜ばしいことではありますが、「メジャー」デビューと大々的に謳われていることについて・・・

 

 この「メジャー」とはいったい何のことでしょうか。メジャーに対する言葉はインディーズ。いままで名前だけ聞いてイメージだけでなんとなく理解していましたが、今回あらためて調べてみました。

 まず、メジャー、インディーズは、日本と欧米を軸とする海外とでは、意味が異なるとのこと。

 海外では

大企業のレコード会社やその系列の会社をメジャー・レーベル、中小企業のレコード会社をインディーズ・レーベルと呼称される。
一般的に世界の音楽市場の売上高で、全体のシェアの70%(アメリカ市場では85%)を占めている、ユニバーサルミュージック(34%+旧EMI7%)、ソニー・ミュージックエンタテインメント(28%)、ワーナー・ミュージック・グループ(16%)の3大レーベルを指す。
それ以外のレコード会社をインディーズ・レーベルと呼ぶことが多い。

 Wikipedia 「レコード会社」の項より引用

 ということで、文字どおり、資本が大きい3大レーベルのみをメジャーと呼び、それ以外がインディーズというわかりやすい話し。自動車会社とか石油会社とかと同じ構造ですね。

 

 一方、日本はややこしい。大きくわけて2通りあるようです。

1 日本レコード協会正会員17社(2014年11月現在)をメジャーレコード会社と呼ぶ

2 日本レコード協会が発行する楽曲コードのISRCに登録された記録媒体が販売流通されることをメジャー流通と呼ぶ

 

 1の考え方は非常にシンプルでわかりやすいのですが、この日本レコード協会には、正会員の他にも、準会員や賛助会員がある。

・正会員(正味出荷金額5億円以上の法人)
・準会員(それ以下の出荷金額)
・賛助会員(正・準会員へ販売委託(もしくは資本系列)し、正・準会員の推薦を受けた法人)
 引用:http://fuyu-showgun.net/2013/07/recordlabel/

 準会員には、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズエイベックス・エンタテインメント株式会社等があり、それではこういった会社から発売されるCDはメジャーではないのかとなってしまう。
 問題のトイズファクトリーに至っては、2013年までは協会にすら加入していなかった。それではトイズファクトリーから大々的に売れたMr.ChildrenやSPEEDはインディーズなのかということになる。
 トイズファクトリーは、日本レコード協会正会員である株式会社バップから独立してできた経緯があり、独自の流通網は持たないものの、流通はバップに委託していたので、日本レコード協会非会員でありながら、設立当初からメジャーレコード会社として扱われてきたらしい。

 

 そこで日本では2のメジャー流通なのかインディーズ流通なのかで区別することも行われている。

日本では、上記メジャー・レーベルの系列にあるかどうかに関係なく、一般社団法人日本レコード協会が発行する楽曲コードのISRCに登録された記録媒体が販売流通されることをメジャー流通と呼ばれる。ISRCコードがある作品は販売元がわかることから小売店で仕入れが容易であり一般流通しやすいことから、一定の価値があるとされ、音楽家の作品が初めてメジャー流通されることをメジャーデビューと呼ばれる。
 Wikipedia 「レコード会社」の項より引用

 ということで、メジャー流通なのかそうでないかというほうが我々にとってはわかりやすいと思います。

 

 で、トイズファクトリーからのデビューが決まったさくら学院ですが、トイズファクトリーが本命でなかったのは水野由結の日誌を見てもわかるとおり。

 トイズファクトリーは当時日本レコード協会にも属していなかったことからも、やはりアイドルにとってはバックアップが弱いレコード会社といえるかと思います。
 資本も大きくないし、独自の流通網を持たないというのはやはり。

 結果、さくら学院のCD販売戦略は小規模なものに留まります。
(広告活動がほとんどありません。歌手の広告活動は基本的にレコードを売るためのものですから、広告費を負担するリスクをとるのはレコード会社となります。)

 さくら学院の広告活動が本格的に始まるのは、1年後にレコード会社をユニバーサルJに鞍替えしてからとなります。

さくら学院がレコード会社をユニバーサルJに鞍替えしたのに対して、BABYMETALはトイズファクトリーのままということについて色々な推測がなされています(例えば音楽の志向性等)が、このあたり、さくら学院の1年後の動きを見てみると色々見えてくるものがあります。
 というのは、ユニバーサルJぐらいになると、財政的にリスクをとる余裕があるので、広告費にお金をかけてくれます。つまり、様々なイベント出演やテレビ番組出演が可能になりますし、PVも広告の一環ですからお金がかかったものになっていきます。一方、レコード会社は先行投資というリスクを負うわけですから、様々な要求をアーティスト側に課してくることになります。例えば、これまではキャッチフレーズでしかなかった「学校」というコンセプトが実行に移されたのは、ユニバーサル移籍にあわせてです。校則ができ、脚本家の「大御所」倉本さんが校長に就任し、公開授業が始まる。全てはユニバーサル移籍に伴う動きと考えています。
 この方向性は元々さくら学院が志向していたものと合致するわけですから、お互いにプラスな関係なわけですが、レコード会社からの要求を短いスパンで対応していかなければならないアミューズスタッフやさくら学院生たちはたいへんな思いをしたことでしょう。これをBABYMETALに置き換えた場合、どうなるだろうと考えるわけです。例えばユニバーサルのようなメジャーレコード会社がしてくる様々な要求にKOBAMETALは応じるのだろうかと。単純に考えて、1年に1回ぐらいはCDを発売することが要求されそうです。そんな観点からもレコード会社については考える必要がありそうです。)


 妥協を重ねた結果ですが、ようやくさくら学院のレコード会社がトイズファクトリーに決まり、「メジャー」デビューとなりました。

 レコーディングは、さくら学院公式映像によると7月23、24日となっています。

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www.youtube.com

 この動画で注目したいのは2:56からのシーン。
 20時近くにようやくレコーディング終わるのですが、ここで中元すず香はスタッフに向かってなにかを言って笑いをとっています。

 なんと言ったのか?

 

 「楽しみにしておきます♪」

 

 スタッフも「はい」と答えてますね。
 中元すず香は知っているのです。彼らの作業はここからだということを。
 歌手本人はレコーディングが20時に終わり、「あ~、たいへんだった。終わった終わったー」となりがちですが、スタッフの作業はここからが本番なのです。何回もリテイクした中から、10人もの歌手の声をミクシングし一つの美しいコーラスにまとめていく。根気がいる作業でしょう。時には楽な方向に流れたくもなるでしょう。
 中元すず香は知っているのです。
 レコードの出来はこれからのエンジニアのやる気いかんにかかっていることを。
 自分たちの声を生かすのも殺すのも彼ら次第だということを。

 エンジニアたちは思ったことでしょう。
 「あ、このコわかってくれてるな」と。

 

 こういうのって言い方が難しいですよね。
 「頑張ってください」「期待しています」じゃあ上からだし、「よろしくお願いします」では普通だしで。
 そこで可愛く「楽しみにしておきます♪」
 よっぽどひねくれ者じゃない限り、中元すず香にこんなこと言われたら頑張っちゃいますよね。
 「自分のことをわかってくれてる」人に対して、人は真摯になれるものだと思います。

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 そして、中元すず香がすごいのが、自分の気持ちを素直に表現することにより相手のハートを打ち抜くところです。どんなレコードになるのか「楽しみ♪」なのは嘘偽りのない本心なわけです。
 この何気ないシーンに中元すず香の人としてのすごみを感じました。

 

 


さくら学院の初単独イベントも決定します。

2010.10.01
さくら学院初単独イベント決定!!
さくら学院祭☆2010』
 【日程】2010年11月28日(日)
 【時間】《1》14:00開場/14:30開演 《2》17:00開場/17:30開演
 【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール (神奈川県横浜市中区新港1-1-1)
 http://www.sakuragakuin.jp/news/single.php?id=8

 

10月8日には中元すず香が自ら学院日誌で宣伝します。

題名「今日から先行チケット販売開始です!!」

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 http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-10671209495.html

 さくら学院の告知は、生徒会長である武藤彩未とともに、中元すず香が担当することが多いのが特徴です。
 知名度とともに、中元すず香の宣伝上手なところも買われてのことでしょう。

「みんなで一緒に記念すべき一日にしましょう」

 こんなことを言われたらいかないわけにはいきません。
 あー、過去に遡ってみにいきた~い!