広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

 

950 アイドル横丁祭

 

 2012年4月8日BABYMETAL「第2回 アイドル横丁祭!!~生バンドスペシャル~」に出演しました。

第2回 アイドル横丁祭!! ~生バンドスペシャル~

SUPER☆GiRLSは全曲生バンドによる迫力のライブをお届けします!
Dorothy Little Happyのあの名曲も生バンドで聞ける!
スペシャルアクト℃-uteも一部楽曲は生バンドでのパフォーマンス!!
アイドル横丁祭!!でしか見られない貴重なステージをお見逃しなく!!!
(※演出の都合上、バンド演奏ではないグループ、楽曲もございます。予めご了承ください)

日時:2012年4月8日(日)
場所:SHIBUYA-AX
開場:15:00 開演:16:00
チケット前売り:¥4,800- 当日:¥5,300-

スペシャルアクト:℃-ute
出演(50音順):アップアップガールズ(仮) / SUPER☆GiRLS / Cheeky Parade / でんぱ組.inc / Dorothy Little Happy / BABYMETAL
※SUPER☆GiRLS・Dorothy Little Happy・℃-ute バンド演奏でのパフォーマンスあり!!
※アップアップガールズ(仮)・Cheeky Parade・でんぱ組.inc ・BABY METALは通常音源でのパフォーマンスになります。
  http://ameblo.jp/idolyokocho/day-20120224.html

 会場のSHIBUYA-AXのキャパは約1,700。
 このアイドル横丁祭はBABYMETALのみならず出場したアイドルグループの多くにとって転換点となったため他のアイドルも含め詳しく見ていきます。
 まず、当イベントは対バン形式のため、ほとんどの観客が出場7組を鑑賞。また、ニコニコ動画で生放送されたため、会場に足を運べない多くのアイドルファンが視聴することもでき、各グループの実力やファンの色の違いなどが如実に感じられるとともに、知らなかったグループの新しい魅力に触れることができるイベントとなった。
 とくに、ハロープロジェクトの℃-ute(キュート)はすでにアルバムを7作もリリースしているベテランながら対外イベントはここが初出場、という画期的なイベントとなった。
 ℃-uteはこのイベントが転機となって武道館にまで登りつめられたと語っている。

ーーー一番うれしかったことを教えて
矢島:キュートをやっていて良かったことはいろいろありますが、やっぱり武道館が決まったことです。11年間の思いが込み上げてきた。
鈴木:こんな長い間(11年)やってられると思わなかった。全部見てきたよね。
矢島:ここまでこれたけど、やっぱりひとつの転機は「アイドル横丁」(2012年4月 さまざまなアイドルグループが集まってタイバン形式でライブを開いた)かな。
岡井:出演するまでめっちゃびびってたよね。ほとんどウチラのファンなんていないじゃんって思ってた。
中島:アウェーじゃんって感じだったよね。
鈴木:私たちの前の出番が「スーパーガールズ」さんで盛り上がって、私たちの曲なんて誰も知らないよ?って思ってました。
岡井:ステージに出ていって、1曲目が終わったら、緊張のあまりに息切れ半端なかった。
萩原:すごく気合入ってたよね。

ーーー他のアイドルグループも、ファンもやっぱりキュートはすごいと評価が上がった
矢島:あのアイドル横丁をきっかけに、私たちは、ほかのアイドルファンの方たちに存在を知ってもらった

 http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/179147/2/

 アイドル横丁について詳しく語っている矢島さんが℃-uteのリーダーです。
 対外イベントにでること、そこで実力を見せつけることが新規ファンの獲得に繋がることがよくわかるインタビューとなっています。
 ちなみに℃-uteの出演が発表されたのは一番最後で、その時点ではチケットはほぼ完売状態だったため、℃-uteにとってアウェイだったのは間違いないわけです。とはいえ、出場7組のなかでは最もビッグネームなため、結果としては各グループのファンがほどよい状態に入り混じったイベントとなったようです。

 


出演グループ(出演順。情報は2012年4月時点のもの。写真は全てhttp://ameblo.jp/idolyokocho/day-20120224.htmlより)

MC:西脇彩華(にしわきさやか)

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アイドルグループ9nine(ナイン)のメンバー。19歳。アクターズスクール広島出身。2005年(中学1年生)から9nineに所属。
愛称は、ちゃあぽん。姉はPerfumeの西脇綾香(あ~ちゃん)。

 MCがなぜかちゃあぽんさん。アクターズスクール広島出身ですぅちゃんの先輩ですが、在籍期間はかぶっていません。

 

アップアップガールズ(仮)(アップアップガールズかっこかり)

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2011年5月結成。14歳~20歳の7人組グループ。
モーニング娘などが所属するハロー!プロジェクトの研修生ハロプロエッグメンバーのなかから、ハロープロジェクトに残留出来なかったメンバーにより結成。所属事務所はハロープロジェクトグループをマネージするアップフロントプロモーション。
2012年3月31日に初インディーズCDをリリース。

 ハロプロエッグ(ジャニーズグループにおけるジャニーズジュニアみたいなもの)を首になったメンバーで結成されたアップアップガールズはこれまでオリジナル曲がないままハロプロの曲をカバーしてライブ活動を行ってきたらしい。
 「ハローの曲をやることが悔しいとかじゃなくて、ハローを辞めさせられたのにハローの曲をお借りして、ライブをやったら、やっぱりハローの曲だから盛り上がっちゃうっていうところがすごい悔しかった」なかで、このアイドル横丁では初めてオリジナル曲のみでセットリストを組むことができた。
 「最初のMCで、ハコの大きさに感動して涙」という記念すべきライブとなった。

 

Cheeky Parade(チーキーパレード)

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2012年2月結成。12歳~17歳の9人組。エイベックスグループのアイドル育成プロジェクト「iDOL Street」に所属するストリート生から選抜されたメンバーにより結成。iDOL StreetレーベルからSUPER☆GiRLSに続く第2弾グループとして2012年4月1日初インディーズCDをリリース。

 Cheeky Paradeは結成されたばかり。知名度はまだ低いものの、大手エイベックスが送り出すアイドルユニットであり、当イベントのヘッドライナーであるSUPER☆GiRLSとのセットでの出演だったでしょうか。

 

でんぱ組.inc(でんぱぐみインク)

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2008年12月結成。6人組(年齢非公開)。秋葉原ディアステージ(福嶋麻衣子(もふくちゃん)が立ち上げたライブ&バー)の従業員により結成。キャッチコピーは「萌えきゅんソングを世界にお届け」
2011年11月、トイズファクトリー傘下のレーベルよりメジャーデビューし、オリコンランキング46位を獲得。

 でんぱ組はとくに芸能事務所に所属していない地下アイドル的な存在で出演者の中ではもっともバックアップが弱いグループ。
 Negiccoやしず風といった地方アイドルも出場した『第1回 アイドル横丁杯!!』を勝ち抜いての本イベント出演となった。(参考:http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/081/81158/
 でんぱ組は、秋葉原ディアステージというGirlsバーのようなお店でアイドル・歌手を夢見る女性たちが従業員として働きつつ店内のステージにたつ環境から生まれたグループで、メンバーはお店で接客しつつ、結成以来3年以上の歳月を経てここまで這い上がってきた。

 

BABYMETAL

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2010年10月結成。12歳~14歳の3人組。大手芸能事務所アミューズのアイドルグループ「さくら学院」派生ユニットとして誕生。
2012年3月7日にスプリットCDをリリースしインディーズデビュー。

 他グループとの比較で見ると、苦労知らずの純粋培養アイドルグループ。

 

Dorothy Little Happy(ドロシーリトルハッピー)

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2010年7月結成。15歳~18歳の5人組。仙台市において子供を対象にダンス・ヴォーカルスクールを経営するステップワンのスクール生により結成されたユニット。
2010年8月にインディーズデビュー。2011年3月にavex traxよりメジャーデビューミニアルバムをリリース。

 いわゆる地方アイドルの雄。地方アイドルのままメジャー契約に至った当時では数少ないグループ。活動拠点は宮城県だが、2011年8月にさくら学院などとともに出演したTOKYO IDOL FESTIVALで多くのアイドルファンに認知されることとなったと言われている。

 

SUPER☆GiRLS(スーパーガールズ)

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2010年6月結成。14歳~23歳の11人組。エイベックスの大規模オーディション「avex アイドルオーディション 2010」から誕生。
2010年12月22日、エイベックスが新たに設立したアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第1弾アーティストとしてアルバム『超絶少女』でデビュー。発売した3枚のシングル曲全てがオリコントップ5入り。

 SUPER☆GiRLSは、エイベックスが生み出した初めてのアイドルグループと称されている。メディアと連携したオーディション企画→「iDOL Street」という複数のアイドルグループやアイドルを目指す候補生を抱えるシステムはハロープロジェクトに倣ったものと言われており、ハロプロのモーニング娘。に該当するグループがSUPER☆GiRLS。

 

スペシャルアクト:℃-ute(キュート)

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2005年6月結成。16歳~20歳の5人組。ハロー!プロジェクト・キッズのうちBerryz工房のメンバーに選ばれなかった残りのメンバーにより結成されたユニット。
2007年2月メジャーデビュー。発売した17枚のシングル曲全てがオリコントップ10入り。

 ℃-uteはハロプロのグループであり、恵まれた環境下にあると思いがちだが、その経歴を辿るとかなりの苦労人であることがわかる。
・2002年6月、ハロプロキッズオーディションに合格した15名がハロプロに加入
・2004年1月、15名のうち8名が選抜されBerryz工房結成
・2004年3月、Berryz工房メジャーデビュー
・2005年6月、ハロプロキッズその他のメンバー7名で℃-ute結成。
・2007年2月、℃-uteメジャーデビュー

 メジャーデビューまで、ハロプロに加入してからは4年半、同じハロプロキッズのBerryz工房がデビューしてからは3年かかっている。とくにBerryz工房がデビューしてからの3年間はメンバーも感じるものが多かったらしい。
 ℃-uteのハングリー精神は相当なものと思われ、その℃-uteが対外イベント初出演ということでこれはもう。


披露曲数は
・アプガ、チキパ、でんぱ組、BABYMETAL が 各3曲
・ドロシー、スパガ、℃-ute が 各7~8曲

 スペシャルアクトと銘打たれている℃-uteが実力的に別枠。
 SUPER☆GiRLSは全て生演奏の実質的なヘッドライナーで、それに次ぐのがDorothy Little Happyという扱いであることがわかります。

 

 このような中で中元すず香はどのような心境でライブに臨んだのでしょうか。

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 http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11228116770.html

 さすがすぅちゃん、「℃-uteさん、SUPER☆GIRLSさん、Dorothy Little Happyさん」と記し順番を間違えない。
 そんなビッグネームに囲まれて「胸が押し潰されそう」だったと。
 そんな中でもでんぱ組姉さんやちゃあぽんさんに遊んでもらって。

 

 さて、そのライブ。
 BABYMETALの登場は4番手。

 当イベントは「~生バンドスペシャル~」と謳われていたが、ここまでの3組は全てカラオケ。ここでステージセット変更ということで、ちゃあぽんのMCが入る。
 黒幕がオープンすると舞台にはなんとガイコツスーツを着たバンドが。ついに生音でのライブが始まるのかという期待の中、「Ameno」をバックミュージックに黒マント姿のBABYMETAL登場、重音部タオル・BABYMETALタオルを掲げる。

 一変した空気の中、BABYMETALの勝負が始まる・・・
 と思いきや、ガイコツバンドが演奏を始めるなり会場ズコーっ。完全な当て振りバンドだった(笑)

 

1  ド・キ・ド・キ☆モーニング

f:id:pierofw:20161002042816j:plain出典http://www.hotexpress.co.jp/news/120413_idolyokocho/index.html
 BABYMETALが登場すると、BABYMETAL目当ての客がドッと前方に押し寄せモッシュ状態に。中にはみずから体をぶつけ合う意図的なモッシュを発生させるグループもあり、他ファンからひんしゅくを買う場面もあった。

2  いいね!

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 無駄に置かれたMarshallのアンプとガイコツバンドが3人を囲む

f:id:pierofw:20161011040419j:plain出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20121026/1044961/?P=3

 BABYMETALの躍動感を華麗に切り抜いた1枚
 

3  イジメ、ダメ、ゼッタイ

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 この日もっとも激しいモッシュ状態が発生。会場は相当な盛り上がりを見せたとのこと。

f:id:pierofw:20161011040604j:plain出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20121026/1044961/?P=2



 最後はBABYMETAL DEATH!! See You♪であっさり去っていき会場はざわざわ。

f:id:pierofw:20161002051921p:plain出典http://www.marquee-mag.com/blog/2012/06/marqueevol91-babymetal.html

f:id:pierofw:20161002051945j:plain出典http://www.hotexpress.co.jp/news/120413_idolyokocho/index.html

 

 さて、当日訪れたファンの感想を見るにBABYMETALの楽曲、コンセプト、ステージパフォーマンスには多くのかたが好印象だった模様。

 参照ブログ
 ・http://blogs.yahoo.co.jp/black_sep24/30492415.html 
 ・http://ameblo.jp/kon-qq/entry-11217711624.html

 しかしながら、他のグループが全て生歌で勝負し、以降に登場したドロシー、スパガ、℃-uteが生バンドも含めて勝負する中、わざわざ完全当て振りバンドを連れてきた上で、口パクを披露したBABYMETALにがっかりしたという感想も。

 参照ブログ
 ・https://cute-strategy.blogspot.fr/2012/04/blog-post.html
 ・http://www.bemod.net/blog/2012.08/28_0101.html

 また、落ち着いてパフォーマンスを鑑賞したいかたには、BABYMETALファンの荒々しい行為は「やっかいヲタ」的な印象を抱いたかたもいたようです。すでにこの頃からアイドルフェスには似つかわしくない客層になってきた可能性がw

 参照ブログ
 ・http://d.hatena.ne.jp/maiming_glory/20120409/1334000253
 ・http://b1ch.blog.fc2.com/blog-entry-280.html 
 ・http://yaplog.jp/ichimanpiece/archive/189

 

 という感じで賛否両論の対バンイベントとなったが、
 まだまだ知名度が低かったBABYMETALは、ネットで生中継が行われたこのイベントで多くの人にインパクトを残したのは事実。

 様々な動画があるのですが、先ずはニコニコ生放送時のコメントが残されたこちらの動画をコメントオフにして見ていただけると。

 BABYMETAL 横丁2012 ニコ生コメ有り by ghi - ニコニコ動画

 いやあw BABYMETAL初見のお客さんが多いことがわかります。
 このニコ生でBABYMETALを知ったというかたのレポ http://babymetal-bio.com/archives/5613

 このライブはニコ生とは別にBABYMETALサイドの撮影部隊が入っており、映像化されています。
 2012年4月26日公開 いいね!

www.youtube.com

 ニコ生では、3曲目が始まると中継は途切れ、ドキモといいねのMVに映像が差し替えられてしまいます。
 会場に映像が戻ったのは3曲目の最後の振り付けが終わろうとする頃。音声も届かなかったようです。その模様はこちらの動画で確認できます。

www.dailymotion.com

 イジメの際の中元すず香のナレーションが流れてから映像が切り替わりますね。
 これはもう、ネットで見ていてBABYMETALに興味を持ってしまった人は気になって気になってしかたなかったでしょう。
 しかしイジメ、ダメ、ゼッタイはこれ以降も隠され続けます。
 ようやくこの日の映像が公開されたのは2012年11月8日。音源化されることが決まったイジメ、ダメ、ゼッタイのトレイラー映像がBABYMETAL公式YOUTUBEチャンネルで公開されます。

www.youtube.com

 この映像のチェック衣装分がアイドル横丁時の映像です。なお、動画の音源はリリース用に録り直されたもので、アイドル横丁当時のものとは異なると思われます。

 

 それにしても様々なグループが出演したこのイベントを追うとBABYMETALがいかに恵まれた環境でやっていたかがよくわかります。
 独自の撮影部隊を入れていたのはBABYMETALだけですし、当て振りのためだけに人を使っているし立派な機材も投入している。いったいどれだけの人数がこの日BABYMETALのために動いていたでしょう。
 その人件費だけ考えてもとてもペイできそうなものではありません。

 

 さて、SU-METALはこのステージについてこう述べています。

「大きいステージだったので、途中から神様が降臨して、爆発することができました!『イジメ、ダメ』では、サビでお客さんが一緒に叫んでくれて凄い気持よかったです」
 http://www.j-cast.com/trend/2012/04/09128196.html?p=all

 最近、みなさんのパワーが神様に届いて、私達に降りてくるのでは…?そんな風に感じる瞬間があります
 今回もみなさんのおかげで素敵なキツ女神様が降臨し、
 http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11228116770.html

  ステージ前のコメント動画でもMOAMETALが神降臨について触れています。

www.youtube.com

 この頃から中元すず香はステージ上で何らかの不思議なパワーを感じる体験をするようになっており、それとともにBABYMETALに「キツ女神様」が降臨するという設定が生まれ、くどいぐらい強調されるようになります。

 

  ステージの最後には全7組が登場し、生バンド演奏による「ultra soul」披露します。

 アイドル47人が「ウルトラソウルッ!」 by MOU 音楽/動画 - ニコニコ動画

 このときのBABYMETALはそれはもうニッコニコのノリノリで、多くのファンを魅了したようです。

 ここで終われれば気持ちいいのですが、最後にどうしてもこれに触れざるを得ません。この曲では始めにBABYMETALが舞台の中央に位置し、その後ろに℃-uteがかぶってしまうというグダグダな並びになってしまう。そこで曲が始まった途端BABYMETALが脇にはけるという事態に。

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 http://i.imgur.com/Q6yKXgM.gif

 この顛末の原因が、℃-uteファンがBABYMETALに対し「見えないぞ!」と野次を飛ばしたためであるとする話しが「アイドル横丁の屈辱」事件として一部で語られているのです。
 ネタ元が匿名情報であるため真偽のほどは定かではないが、背景には初めて対外イベントに臨んだ℃-uteが他のアイドルたちのパフォーマンスに焦燥感を抱き、戦闘モードでこのイベントに挑んでいたことがあった。

参考 「Top Yell」2012年6月号

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(以下、インタビュー続き部分抜粋)
鈴木 その前のでんぱ組.incさんもすごかったよね。アイドルらしというか、声優っぽい声をしていて。
岡井 「ウチらもいつもより声を可愛くしてみる?」ってこと。今さら変えてもしょうがないんだけど、動揺しちゃって(笑)
(最大の強敵はスパガだったよう)
萩原 「もうダメだ・・・。“夏どっきゅん”をやられたら終わり。とうとう最終兵器を出されちゃったよ・・・」って、へこみました。
中島 出番を待ちながら、5人で手を握り合って、ずっとくっついていました。そうしないと震えそうで・・・。
 参考:http://cutie7seven.blog90.fc2.com/blog-entry-1534.html

 動揺が大きければ大きいほど、強気の姿勢が表に出てしまうもの。℃-uteの強気のパフォーマンスに触れ、アイドルイベントに戦闘モードを求めていない一部のファンは若干ひいていたようだ。

参考 タワレコ嶺脇社長談
「初めてハロプロ外のイベントに出た10年選手のベテラン℃-uteがあまりにも本気を出し過ぎた」
 http://aerodynamik.hatenablog.com/entry/20120504/p1
 http://blog.livedoor.jp/idolookami/archives/6784996.html

 このように「アイドル横丁の屈辱」は℃-uteの圧倒的パフォーマンスとその戦闘モードが相まってまことしやかに語られてしまったということなのでしょう。

 しかし、BABYMETAL移動後のアイドル達の並びを見ると

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 右からアプガ、チキパ、ドロシー、℃-ute、スパガ、ベビメタ、でんぱ組
 センターにスペシャルアクトである℃-ute、その両脇がヘッドライナーのスパガと準ヘッドライナーのドロシー。その脇にBABYMETAL、チキパ、でんぱ組、アプガとなっており、当日の出演順や位置づけからは至極真っ当な並びに見える。
 おそらく立ち位置がBABYMETALに伝わっていなかったか、あるいは立ち位置は決まっていなかったが、他のグループは立場をわきまえたポジションどりしていたもののBABYMETALは気がついたら真ん中にいてしまい、ということだったかもしれない。
 いずれにせよスペシャルアクトである℃-uteの前に立ってしまうことはまずいと気づいて自ら移動したということではないでしょうか。

 なお、℃-uteの岡井さんは上のインタビュー記事にあるように実際にこのライブがきっかけでBABYMETALファンになってしまったらしい。
 また、℃-uteの鈴木愛理推しで知られる菊地最愛もこのライブがきっかけで℃-uteのファンになったようです。
 参考:菊地最愛2012年12月21日学院日誌http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11432071695.html

 


でんぱ組の古川未鈴さんと

f:id:pierofw:20161002062946j:plain出典http://twitpic.com/97biwo

 

Top Yell (トップエール) 2012年 06月号 [雑誌]

Top Yell (トップエール) 2012年 06月号 [雑誌]

 

 

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